シルクロードSの激しい追い比べを制したナムラクレア(中央、黒帽)=中京競馬場(撮影・河田一成) 1月29日の中京11Rで行われたシルクロードステークス(GⅢ、4歳以上オープン、芝1200メートル、ハンデ、15頭立て、1着賞金=4100万円)は、浜中俊騎手の2番人気ナムラクレア(牝4歳、栗東・長谷川浩大厩舎)が、ゴール前でファストフォース、マッドクールとの追い比べを制して重賞3勝目を挙げた。タイムは1分7秒3(良)。
アタマ差の2着にファストフォース(10番人気)、さらにクビ差遅れた3着にマッドクール(1番人気)が続いた。
◆浜中俊騎手(1着 ナムラクレア)「よく勝ってくれました。道中も手応え良く、直線も前があいてからいつものいい瞬発力で、伸びてくれました。接戦で、最後まで気を抜ける感じじゃなかったですが、よく頑張ってくれましたね。フレッシュさがあって、疲れも取れ、歩様の硬さも取れていました。いい気配で順調に来ていました。次のGⅠと同じ舞台で結果を出せたことは次に向けて自信になりますし、このまま無事に行ってほしいです」
◆長谷川浩大調教師「しびれましたね。いいレースをしてくれました。レース前にジョッキーと話していた、いい展開、いい流れになりました。直線も坂を上がってもう一段、辛抱してくれたことで最後に前に出られたと思います。調教のパターンを変えてみたことが少しつながってくるんじゃないか、という自信になりました。GⅠに向けてしっかり挑戦できると思います」
※今後は短期放牧を挟み高松宮記念へ
ナムラクレアは、父ミッキーアイル、母サンクイーン2、母の父Storm Catという血統。北海道浦河町・谷川牧場の生産馬。馬主は奈村睦弘氏。戦績は11戦4勝。重賞は2021年小倉2歳S(GⅢ)、22年函館スプリントS(GⅢ)に次いで3勝目。浜中俊騎手は16年ダンスディレクター以来シルクロードS2勝目、長谷川浩大調教師は初勝利。