◆ピクシレーション(22日、中山新馬、芝2000メートル)=美浦・菊沢隆徳厩舎、牝、父ハーツクライ、母シアードラマ、母の父バーニングローマ
《戦評》フルゲートの⑬番枠からの発走。スタートはさほど速くはなく、道中は中団外をリズム良く追走した。3コーナー過ぎには前を射程圏に入れ、直線では馬の間からグングンと脚を伸ばして1馬身半抜け出した。
《血統》母のシアードラマは米国でGⅠ3勝を挙げた名牝で、伯父のビッグドラマはBCスプリントの勝ち馬。母系はダート色が濃いが、日本で走っているハイエスティーム(2勝クラス)など、父ディープインパクトの半姉たちは芝で勝っていて、ハーツクライ産駒のこの馬も芝向きのスピードを持っている。
《将来性》横山武騎手は「想像以上の切れ味でした。しっかり脚がたまって内から差し切るという、いい意味で新馬らしからぬ勝ち方ができました」と大人びたレースぶりを評価。牝馬の中長距離戦線での活躍が期待できる一頭で、強いメンタルと切れ味は大きな武器になりそうだ。
この記事をシェアする