73歳での優勝を飾った篠崎実(中央)を、森且行(右から2人目)ら選手仲間も祝福した(JKA提供) 23日に川口オートレース場の第12レースで行われた優勝戦で、篠崎実(73)=川口・9期=が優勝。73歳10カ月29日でのVとなり、鈴木清市(伊勢崎)が持つ68歳9カ月4日を大幅に塗り替えるオートレース史上最年長優勝を成し遂げた。ボートレースの加藤峻二(埼玉・引退)が持つ71歳2カ月13日の記録も塗り替え、公営競技の個人選手としても最年長Vとなる。
斑走路で行われた優勝戦でハンデ10メートルから臨んだ篠崎は、レース序盤に0ハンの本田仁恵をかわし、中盤以降に追いすがってきた辰巳裕樹、山田達也を振り切って快勝。ファンの大きな歓声を浴びた。
篠崎は1985年の日本選手権、88年のオールスターと2度のSG制覇を果たした大ベテラン。今回が通算117度目の優勝となった。今月4日には史上5人目の通算1500勝を達成。22年度の表彰選手としても「平尾昌晃賞」の受賞が発表されている。70歳を超えても一線級のレーサーとして活躍してきたが、優勝に関しては2016年5月20日から6年8カ月にわたって遠ざかっており、久々のVが大記録となった。
◆篠崎実「やっちゃいました(笑)!レース前は心臓が飛び出そうなくらいドキドキしていました。7 レース後の練習に出て走路の感覚をつかめたのがよかったです。今日はエンジン状態も良く、試走タイムも良かったので自分でもびっくりしました。スタートは失敗しましたが、1着じゃないと意味がないので一生懸命走りました。最年長優勝はこの上なくうれしいです。お客さんが応援してくれて、喜んでくれて自分としては最高です。次の目標は、なるべく後ろのハンデから勝てるように頑張ります。これからも応援よろしくお願いします」
■篠崎実(しのざき・みのる)1949年2月26日生まれ、73歳。東京都出身。川口オートレース所属。第9期生として1971年3月に選手登録。通算6550戦1503勝。161センチ、55キロ。SGで2度、GIでは8度のV歴がある。
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