今週の日曜中京メインには、高松宮記念と同じ条件のハンデGⅢシルクロードSが行われる。同舞台で行われた過去2回では1番人気の勝利はない。昨年のこのレース3着のナランフレグが、のちに高松宮記念を制覇。今年も本番に向け、好メンバーがそろった。
スプリンターズSのナムラクレア(栗東・長谷川浩大厩舎、牝4歳)は内に潜り込めず、4コーナーで大外を回る形になったぶん、ひと伸びを欠いて5着。枠順や展開のあやが敗因で、力負けではない。久々になるが乗り込みは順調。23日に発表されたハンデ56・5キロは初めて背負う斤量になるが、CWコース追いを取り入れた成果も見込んで、レベルアップした走りを期待したい。
トップハンデ59キロを背負うウインマーベル(美浦・深山雅史厩舎、牡4歳)は、スプリンターズSで中団から馬群を割って2着。松山騎手の好騎乗も大きいが、力強い伸び脚は馬自身の能力もあればこそ。この馬も4歳で伸びしろが大きく、GⅢ葵S勝ちを含めて4戦2勝2着1回と好相性の中京で、重賞2勝目を狙う。
トウシンマカオ(美浦・高柳瑞樹厩舎、牡4歳)は京阪杯で重賞初制覇。夕刊フジ杯オパールSに続いてメンバー最速の上がり3ハロンをマークして、2連勝を飾った。切れ味に磨きがかかっており、ハンデ58・5キロをこなせれば重賞連勝も期待できる。
マッドクール(栗東・池添学厩舎、牡4歳)は目下4連勝と勢いはメンバー最上位と言えるだろう。うち3勝は中京で挙げており、持ち時計も見劣りしない。母は愛GIで2着2回という血統で、重賞初挑戦でも突破の可能性を秘める。重賞V歴があるメンバーに比べれば、ハンデ56キロは恵まれたと言っていいだろう。
グルーヴィット(栗東・松永幹夫厩舎、牡7)は好位から鋭く伸びてタンザナイトSを制した。中京記念を勝っているようにコース実績もあるが、ハンデ58・5キロは少し見込まれたか。昨年2着のシャインガーネット(美浦・栗田徹厩舎、牝6歳)=55キロ=なども上位争いが可能だ。
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