前年覇者で宝塚記念6着以来となるエフフォーリア(美浦・鹿戸雄一厩舎、牡4歳)が美浦Wコースで有馬記念(25日、中山、GⅠ、芝2500メートル)の1週前追い切りを行った。
この中間では初めて横山武史騎手がまたがり、3頭隊列の2頭目を進んだ。4コーナーまで流れるように加速していき、直線では真ん中へ。手前もしっかり替えて馬なりのままラスト1ハロン11秒4(6ハロン83秒4)で伸び、内ルッジェーロ(古馬OP)、外シーウィザード(2歳OP)にそれぞれ半馬身先着した。横山武騎手は「大きく変わったということではないですが、間違いなく春より良くなっています。去年の有馬記念くらいから手前をうまく替えられずにいましたが、今日は不器用ながらも一発で替えてくれましたし、春とはそこが違いますね。手前替えは大事なアクションですから。欲を言えば前向きさがもう少し出てほしいですが、追っつけながらだった春より、持ったままで動けていますし、乗った感覚より時計が出ていたこともいい傾向かなと。現状のエフフォーリアとして、いい方向に向かっていると思います」と感触を伝えた。今年はファン投票2位で迎える年末のグランプリ。復権なるか、注目が集まる。