◎④スマッシングハーツ
▼ゆきあき(関東・時計班)
盛岡で現地解説をさせてもらったJBCクラシックの1、2着馬テーオーケインズ、クラウンプライドに死角は少ない。もし上位に穴馬が滑り込めるとすればロスなく内を立ち回った差し馬しかいないだろう。というのも中京ダート1800メートルは基本的に内枠が有利。3~4コーナーで必要以上に外を回らされると最後に脚いろが同じになる。進路取りが勝負の明暗を大きく分けるコースだ。
④スマッシングハーツに騎乗する鮫島克駿ジョッキーの馬場読み、コース取りは目を見張るものがあり、馬券的に非常に頼りになる存在だ。ここもインにこだわった競馬で一発がないか。馬自身は馬群を苦にせずに進出できるタイプだし、中京で2勝とコース適性も十分。この秋は2戦とも4着だが、上がり3ハロン34秒台の芝並みの鋭い末脚を見せている。内々からスルスルと上位争いに加わるシーンに期待したい。勝負馬券は3連複④-⑩⑫-①②③⑤⑦⑩⑪⑫。
◎⑫テーオーケインズ
▼喜多村(関西・想定班)
昨年は前年の覇者チュウワウィザードが◎でした。中団からスムーズにさばき、しっかり脚を伸ばしてきたのに、⑫テーオーケインズははるか前だった。武器を磨きに磨いた猛者が集う中央のGⅠで、6馬身差Vは決定的。この1年の間に若い勢力も台頭してきたとはいえ、この馬自身が力を落としていなければレベルが違うだろう。ちょっと状態に波のあるタイプで慎重に調整されているが、力は抜けているのだから「ピーク」は要らない。普通の状態で出走できれば結果は出る。勝負馬券は3連単で⑫の1着固定。相手は⑩①⑤③⑨⑬⑦。
◎⑬シャマル
▼星(関東・時計班)
テーオーケインズの強さは重々承知だが、狙ってみたいのはまだ奥のありそうな⑬シャマル。前走は初のGⅠ、初のマイル戦だったが、スムーズに折り合いがついて、ゴール前では勝ち馬カフェファラオに半馬身差まで詰め寄っていた。ポテンシャルの高さを再確認できた。しかも15番枠で終始外々を回らされるロスがありながらの僅差。このレースに期待を抱かせるのに十分な内容だった。さらなる距離延長は克服可能。もまれ弱いタイプだけに、ある程度外めの枠を引き当てられたのいい。再度走りがスムーズな左回りならある程度のポジションもキープできるはずで、好位からの差し切りがあっても驚けない。勝負馬券は馬単。