ダートで3戦3連対のジュンライトボルト。追い切りの動きも良好だ チャンピオンズCの「俺のチェックポイント」3日目は、大阪サンスポの長田良三記者が、シリウスSを勝ったジュンライトボルトに注目した。ダートでは3戦2勝、2着1回と安定した走りを披露。砂に転じて堅実に走る理由などを探った。
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先週のジャパンCはダートから芝に転向して6戦目のヴェラアズールが、GⅠ初制覇を成し遂げた。今週も同じように、路線を変更して勢いに乗る馬がいる。ダートに転じて3戦3連対のジュンライトボルトだ。まずは、最終追い切りの動きを注視した。
栗東角馬場で体をほぐしてから、DPコースへ。序盤はゆったりとした脚取りで進んでいき、直線に向くと軽快なフットワークでグンと加速。ゴール前で仕掛けられるとラスト1ハロン10秒9としっかり伸びて、全体時計も6ハロン82秒1でまとめた。見守った友道調教師は「しまいだけ反応を見るような感じでやりました。いい感じで走っていましたね」と納得の表情だ。動きに躍動感が見られ、2カ月ぶりの実戦でも仕上がりに抜かりはなさそうだ。
デビュー22戦目の3走前、ジュライS(2着)で芝からダートにシフト。なぜ砂路線を歩んだのか? 大江助手は「芝だとしまいが甘くなってしまうので」と返答。陣営はもともとダート戦線を歩ませたい考えもあったが、芝でオープンまで上がってきたことを受け、なかなか使えずにいたのだ。
前走のシリウスSでは勝負どころからポジションを上げ、力強い伸びを見せて重賞初制覇。ダートでは3戦2勝、2着1回と崩れていない。友道調教師は「ダートに替わると3、4コーナーで上がっていくスピードが違う。他の馬にはないと思う。ダートであれだけスッと上がっていけないからね」と評価。もともと右回りだとモタれる癖があり、「左回りなら手前の替え方がスムーズ。体に幅が出て、距離的にも中京の1800メートルはいいと思う。初めてのGⅠ挑戦だけど、チャンスはあると思う」とトレーナーは結んだ。
テーオーケインズとは未対戦で、未知の魅力があるキングカメハメハ産駒。木曜の枠順発表、展開も踏まえた上で、本命にすることも検討したい。
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