下関ボートの「開設68周年記念GⅠ競帝王決定戦」が1日、開幕。強豪男子勢に真っ向勝負を挑む。先月の鳴門レディースCC終了時点で女子賞金ランク2位の平高奈菜は、2連対率38・8%の33号機を引き当てた。
「最近の前検では一番、まともでしたね。行き足系がよさそうだし、伸びも悪くない。少し回転が上がりすぎでしたが、ターン回りの押し感もありました」
使用15回で優出歴なしと注目度は高くないエンジンだったが、機歴以上の手応えに表情は明るい。
自身のリズムアップにもつなげたい。今年は5月までに4V。5月の宮島オールスターでも優出(6着)するなどボートレース界を大きく盛り上げてきたが、6月以降は3優出で優勝なしと苦戦気味で「今年は一年のうち8割ぐらい、しんどいです。『なんで(賞金ランク)2位なんだろう』って感じ。よくないエンジンばかり引いて、どうにもならないことが多いし、レーススタイルも分からなくなっているし…」と首をひねる。年末にメッカ・住之江で行われる女王決戦まで1カ月を切っただけに、好手応えの今シリーズを転機に、勢いをつけたい。
「住之江は、最近はイメージがいいですよ。今節も、とりあえずこのまま(何もしないで)一走できそうな感じはある」
凡機に泣き続けたこの半年間とは、手応えが違う。大きな期待を抱いて挑む1、6Rで、勢いよくスタートを切る。(西脇和哉)
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