11月27日の阪神12Rで行われた「第67回京阪杯」(3歳以上オープン、GⅢ、芝・1200メートル、別定、16頭立て、1着賞金=4100万円)は、鮫島克駿騎手の1番人気トウシンマカオ(牡3歳、美浦・高柳瑞樹厩舎)が差し切ってV。6度目の重賞挑戦で初勝利を挙げた。タイムは1分7秒2(良)。
1馬身1/4差の2着は早め先頭の積極策に出たキルロード(10番人気)で関東馬のワンツーフィニッシュ。さらに1馬身3/4差の3着にはスマートクラージュ(4番人気)が入った。
レースはキルロードが好スタートを切ったものの、大外からビアンフェが気合をつけてハナへ。その後ろに今村聖奈騎手のテイエムスパーダが続き、スマートクラージュが4番手につけた。人気のトウシンマカオはこれらを見る形で5番手の外からの競馬。キルロードが早めに前に並びかけて直線に向いたが、トウシンマカオは抜群の手応えで仕掛け、力強く差し切った。
◆鮫島克駿騎手「強かったですね。前走が初騎乗でしたが、非常に強い内容でした。美浦で1週前追い切り(16日)に騎乗させていただいて、とても状態が良かったのでものすごく自信がありましたし、自分の中でも負けられないと思っていました。後ろを気にしなくてはいけない位置だったので、気にしつつ追い出しを待ちつつ、これなら前を捕まえられるタイミングで追い出して完勝だったと思います。まだ3歳でスプリントに転向してからいい競馬ができています。来年、スプリント戦線をにぎわせてくれる一頭であることは間違いないと思います」
◆高柳瑞樹調教師「今週からBコースに変わって、外枠がどうかでしたが、ジョッキーがうまく乗ってくれました。千二が一番いいと思っていましたが、3歳の春はマイルの大きいところに目標を置いていたので千四を使ったりしていました。それがあったから今があるかもしれませんが、千二の適性は感じていました。まだ3歳なので体がもっとしっかりしてくると思います。(阪神で今年重賞3勝目で相性がいい?)たまたまです」
※次走は高松宮記念を目標にして、その前に一戦挟むかどうか今後検討される。
京阪杯を勝ったトウシンマカオは、父ビッグアーサー、母ユキノマーメイド、母の父スペシャルウィークという血統。北海道新ひだか町・服部牧場の生産馬で、馬主は(株)サトー。通算成績は9戦4勝。重賞初勝利。京阪杯は高柳瑞樹調教師、鮫島克駿騎手ともに初勝利。
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