《東京競馬場》 芝・良 ※クッション値 9.3(標準、測定時刻7:00) ダート・稍重
【芝】土曜日は芝のレースが6鞍行われた。その影響で昨日より内側の蹄跡は目立つが、騎手たちの話を聞いても「わざわざそこを避けて通りたくなるほどの走りづらさは感じない」という意見がほとんど。オーバーシードされた芝が剥(は)がれているだけで、その下の野芝は枯れて色が変わっているだけで、硬くて頑丈なイメージが。レース前に雨が降った昨日よりは馬場自体も乾いているはず。きょうもロスなく内側を走った馬にメリットがあり、外からの差しは利きづらそう。ペース次第では逃げた馬にも十分残り目がある。
【ダート】今週は水曜日に38ミリというまとまった雨が久しぶりに降った。その影響はまだ残っていて、日曜日も前日と同じ稍重発表。気温が低いとダートはなかなか乾かない。2、3週前は乾いてパサパサで少し時計がかかっていたが、土曜日はかなり脚抜きがよく、ここ数週間の中では一番速いタイムが出やすい馬場状態だった。少し乾いたとしても、脚抜きがよくスピードが出やすい馬場であることに変わりはない。日曜1Rは逃げた馬が前半3ハロン34秒8という速めのペースで飛ばしたが、そのまま逃げ切り、2~5着馬も比較的前めのポジションでレースした馬ばかり。馬場が軽いぶん前が止まりづらく、明らかに先行有利の馬場状態だ。ただ、前が止まらないということを騎手たちが意識してオーバーペースになることも。差し・追い込みが利くのはそういうケースだけかもしれない。(関東エイト・松本ヒロシ)
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《阪神競馬場》 芝・良 ※クッション値 9.8(標準、測定時刻7:30) ダート・稍重
【芝】今週からBコースだが、その影響は顕著。2レースは前半3ハロン→後半34秒8と比較的平均的な流れだったが、レース自体は行った行ったで決着し、前が止まりにくい。見た目以上に内の馬場は硬く、スピードも出やすいようだ。差し・追い込み馬を狙うなら、よっぽどペースが速くならないと厳しい。
【ダート】パワー型の馬場のうえに直線は向かい風。1Rのダート1800メートルは前半の1000メートルが62秒0と流れたぶんもあったが、上がり3ハロンは40秒9とかかった。スタートでつまずいた後方待機馬が鮮やかに差し切ったことからも、中距離での狙い目はパワー型の差し馬ということになる。一方、短距離は時計も速く、比較的前の決着も多い印象。機動力のある馬が有利。(関西エイト・高橋賢司)
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