2度目のGⅠ制覇を果たした松田祐季は、優勝カップとBOATRACE振興会会長賞メダル入りの盾を手に喜びをかみしめた 児島ボートの開設70周年記念競走「GⅠ児島キングカップ」は21日、第12Rで優勝戦が行われ、松田祐季(36)=福井=がイン速攻で逃げ快勝。今年5回目、GⅠは2015年の尼崎ヤングダービー以来2回目の優勝を飾った(通算35V)。2着は桐生、3着には是沢が入った。
見事な王道スタイルで、2度目のGⅠタイトルを手に入れた。予選首位通過の松田が、準優12Rと全く同じ、インからコンマ08のトップスタートを決めて鮮やかに逃げ切った。
「展示で遅れたので、絶対に遅れないように頑張りました。エンジンはすごくよかったし、水面もすごくよかった。『落ち着いて行け!!』と声をかけてもらった(中島)孝平さんの言葉通りにレースに臨めました」
勝負気配を漂わせる右隣りの石野、隙は逃さないと鋭い眼光を向ける菊地、桐生のSGトリオを全く問題にしない完璧なレース。猛者を倒しての周年初Vに「やっぱりうれしい」と爽やかな笑顔が弾けた。
優勝賞金1000万円を加算し、賞金ランクは56位から29位に浮上。11月の鳴門SGチャレンジカップ出場をほぼ確実にした。
「鳴門は水面的には苦手なんですけど、成績はいいしイメージはすごくいい」
これまでの選手人生で最大の〝勝負駆け〟に成功。鳴門では昨年11月から4節連続優出中(うち1V)と抜群の水面相性と、15年の年間最多に並ぶ5Vを今期(5月から)だけで達成した勢いから、大舞台での活躍にも期待は高まる。
「孝平さんと一緒に、年末の〝アレ〟に行きたい」
余計な重圧を避けるためにあえて〝優勝〟と口にしないプロ野球・阪神タイガーズの岡田彰布新監督の言葉を借りて、グランプリ初出場の大願成就を誓った。ひと皮むけた北陸の〝ヤングダービー王〟が、勝負の秋に挑む。(井置浩二)