2月6日の東京3歳未勝利戦を勝ち上がったサバンナモンキー いよいよ夏真っ盛り。というわけで今年も日本中、異常な暑さに見舞われています。
今のトレセンは夏時間で午前5時から調教開始となりますが、1時間もたつとどんどん気温が上昇し、後半は外で立っているのが危険と思えるほど。交流のナイター競馬に出走した馬が熱中症になったという話があるくらいで、とにかく人にも馬にも過酷な状況になっています。
考えてみたのですが、ひと昔前(といっても数十年前ですが)は真夏でもこんな暑さはありえなかった。私が大学入学で上京しひとり暮らしをしていたころは、部屋にクーラーがなくても扇風機で何とか我慢できたのですから、今考えたら信じられません。厩舎も以前は馬房に扇風機が1台あればよかったのが、今は2台、3台と取り付けてミスト等も設置して、何とか耐えてもらっている状況です。
盛夏対策としてJRAでは今、小倉競馬をお休みにする措置をとっていますが、新潟競馬も小倉に負けないくらいに危険な暑さに襲われます。異常気象が異常ではなくなってしまった現在、今後は盛夏に限り、札幌と函館のダブル開催も検討するなど、抜本的な見直しも必要になるのではないでしょうか。
では今週のおすすめを。日曜札幌7R・1勝クラス(ダート1700メートル)のサバンナモンキーは前走(11着)を見ると、2100メートルは適性距離をオーバーしている感じがします。今回は1700メートルですし、鞍上が(横山)琉人で減量の効果も期待できます。このクラスでも力は通用するはずなので、応援してください。
■相沢 郁(あいざわ・いくお) 1959年6月19日生まれ。北海道出身。麻布大学獣医学部で獣医師免許を取得。98年に厩舎を開業。初年度からウメノファイバーが京王杯3歳Sを優勝し、翌年にオークス制覇。2012、13年にJRA賞優秀調教師賞を受賞。これまでにJRA重賞19勝をあげている。趣味はお酒。
この記事をシェアする