◆JRA初の女性騎手・細江純子さん
「ハナに行ききったことがよかったですね。迷いがない騎乗に見えました。
もともと、競馬学校を卒業したときから、鞍はまりの良さ、鞭の持ち替えの速さ、模擬レースでの冷静さを感じていましたが、騎乗機会を多く得て、ひとつひとつ結果を出していくにつれて、騎座の安定感も変わってきたと思います。
彼女のレースで印象に残っているのが、新潟で挙げた10勝目のタマモエイトビート。その前にコンビを組んだときは4コーナーで外を回る形になって4着だったのですが、次戦ではタイトなコーナリングで勝利に導きました。研究熱心でしっかり修正できるところも素晴らしいです。
今まで、女性ジョッキーがデビューするときは見守るような気持ちでしたが、藤田菜七子騎手が頑張ってきたことで、今は斤量面をはじめ、女性ジョッキーが活躍できる環境が整っています。もちろん、たくさんの騎乗機会を得られているのは今村聖奈騎手の力です。彼女の実力と時代がマッチして、今の活躍につながっていると思います」
◆武豊騎手「スタートを決めた時点で勝負がありましたね。(レコードの)時計がびっくりです。チャンスをもらって、きっちり結果を出したのはえらいと思います。おめでとう」
◆福永騎手「上手に乗れたんちゃうかな。慌てなかったのがいい。4コーナーで後ろを離したのがよかったね。スタートを慌てず出せていて、やるべきことをやれていた。これから早く一人前になれるように。今はまだ勝った負けたじゃなくてうまくなることが第一。ただ、教えたことを素直に聞いてくれるのはいいところだと思う」
◆池添騎手「48キロをフルに生かした思い切ったレースで、素晴らしい騎乗だったと思います。ハンデ戦は思い切りの良さが大事。ハナを譲らなかったのが勝因だったと思います。自分の(重賞初騎乗Vの)ときもハナに行ったので、見ていて懐かしいと思う部分はありました」
◆永島まなみ騎手「初騎乗で結果を出すというのはすごいと思いました。スタートをポンッと出て、今の馬場、馬の特徴を生かしたのはすごいですね。自分も負けないように頑張りたいです」