上半期を締めくくるサマーグランプリ「第63回宝塚記念」が26日に行われる。今年はGIホース5頭が参戦を予定。中でも堂々のファン投票1位に支持されたのは天皇賞・春を圧勝したタイトルホルダーだ。GI3勝目を飾り、秋は凱旋門賞も視野に入れる。
現役最強馬の地位を確固たるものにする。タイトルホルダーは天皇賞・春を7馬身差で圧勝。上がり3ハロン36秒4は次位を0秒6も上回る最速で、後続はまさしく手も足も出なかった。
「道中はいいリズムで走っていました。直線はカラ馬がいて心配な部分もあったけど、うまくジョッキーが対応してくれました。強い内容だったと思います」と、栗田調教師は振り返る。
放牧から1日に帰厩し、16日の1週前追い切りは美浦Wコースで6ハロン80秒9、ラスト1ハロン11秒9を馬なりでマーク。前を行く僚馬を目標に、気持ち良くしまいを伸ばした。「ペースメーカーを作ってもらって走りの感触を確かめました。乗っていて何の不安もないですね。前走よりデキは良くなっているし、精神的にも良くなっています」。函館から駆けつけた横山和騎手は、手綱から伝わってくる充実ぶりに目を細めた。
ファン投票で集めた19万1394票は、1990年のオグリキャップ(15万8525票)を抜いて歴代トップ。指揮官は「逃げ馬の勢いで1位に支持していただいたのかなと思います。応援に感謝したいですし、すごく重圧と責任も感じています。最高の状態で送り出したい」と決意も新ただ。結果次第では凱旋門賞(10月2日、パリロンシャン、GI、芝2400メートル)への遠征も視野に入る。さまざまな夢を乗せ、3個目のGIタイトルゲットへ突っ走る。(夕刊フジ)