★土曜中京5R芝1600メートル ダイヤモンドハンズ
一番星にふさわしい輝きだ。新種牡馬サトノダイヤモンド産駒のダイヤモンドハンズ(栗・池江、牡)が、今年最初の2歳新馬戦を制した。
道中は好位3、4番手をキープ。直線は最速タイの上がり3ハロン34秒3で、きっちりと差し切った。福永騎手は「スタートは速くなかったけど、いいところで流れに乗れた。距離はもっと長いほうがいいし、良くなるのももっと先だけど、そのなかで勝てたことは評価できる」と素質を認める。
2016年菊花賞、有馬記念でGⅠ2勝を挙げた父も管理した池江調教師は「パドックで馬っ気をみせて、どうなるかと思ったけど、レースでは父譲りのセンスのいい走りでした。何よりサトノダイヤモンドの種牡馬としての価値を高められたのがうれしい」と満面の笑みを浮かべた。
母もアルゼンチンのGI勝ち馬で、将来性は十分。来春へ向け、期待は高まるばかりだ。
★土曜東京5R芝1600メートル ノッキングポイント
東京最初の新馬戦は、1番人気のノッキングポイント(美・木村、牡、父モーリス)が、中団から上がり3ハロン最速の33秒2の末脚で3馬身差突き抜け、東の一番星に輝いた。2016年のサンスポ賞フローラSを勝ち、オークスも2着だったチェッキーノの初子。ルメール騎手は「いいスタートで、(道中も)我慢してくれた。直線ではだんだんペースアップして伸びてくれました。1600メートルがちょうどいい。いい勉強ができたし、能力がありそうだね」と素質馬に高い評価を与えた。今後は放牧で秋に備える予定。
★日曜東京6R芝1400メートル クラックオブドーン
1番人気のクラックオブドーン(美・中舘、牡)が中団追走から直線で鋭く伸びてハナ差で差し切り。新種牡馬サトノクラウン産駒はJRA初出走初勝利となった。「スタートはもうひとつでしたけど、二の脚でリカバリーしてくれました。1400メートルで勝ち切るスピードも見せてくれたし、仕上がりも良かったです。いいものを持っていると感じました。父とは全然違いますね。距離はマイルまで」と福永騎手。
★日曜東京5R芝1600メートル モリアーナ
4番人気のエピファネイア産駒モリアーナ(美・武藤、牝)が4コーナー3番手から直線鮮やかに抜け出し、2着エンジェリックアイに3馬身差をつけて快勝した。「折り合いさえつけば、と自信がありました。前向き過ぎる面が2戦目でどう出るかですか、そこをクリアできれば楽しみ」と武藤騎手。
★日曜中京5R芝1400メートル ジョウショーホープ
新種牡馬のミッキーロケット産駒で4番人気のジョウショーホープ(栗・新谷、牡)が白星発進を決めた。好位のインからメンバー最速の上がり3ハロン35秒0をマークして抜け出す快勝。2018年の宝塚記念を勝った父の初陣も飾った。藤岡康騎手は「スタートで少し待たされましたが、おとなしかったですし、行く馬を行かせながらリズム良く運べました。緩さがあって実戦に行ってどうかと思いましたが、いい勝ち方をしてくれました」と笑顔で振り返った。