順調な様子のディープボンド。昨年2着の天皇賞・春で悲願のGⅠ制覇を目指す 〈栗東トレセン〉
昨年の2着馬ディープボンドがGⅠ初制覇を狙っている。前走の阪神大賞典は中団からねじ伏せ、着差以上に強い競馬だった。大久保調教師は「順調です。馬の状態はいいですし、ここが目標ですからね。少しずつ古馬らしくなっています」と目を細める。微妙な天気予報で、道悪になる可能性もあるが「日本の馬場なら問題ありません」と話した。
マカオンドールは2015年にこのレースを制したゴールドシップ産駒。休み明けの阪神大賞典(4着)を叩いて、上昇ムードが漂う。今野調教師は「前回がちょっと間隔があいていて、少し息遣いに重苦しさがあって焦って仕上げた感じがありました。それを考えると『次はやれるな』と。だいぶよくなっています」と気配を伝えた。
ヒートオンビートは重賞勝ちこそないが、相手なりに走れるタイプ。今回はメンコをつけてレースに臨む予定だ。「気性面の難しさがあって、最後の最後で抜かさないところがあるので。追い切りでメンコを着けたときも効果を感じたので、いい方に向いてくれれば」と友道調教師は力を込めた。
僚馬ヴァルコスは屈腱炎での休養から復帰4戦目。友道調教師は「脚元に心配がある馬ですが、坂路主体での調整とはいえ、復帰してからは問題なくきています。使いつつよくなってもきています」と上積みを強調。近2走は3400メートル以上のレースに出走しており、「スピードがあまりないけど、スタミナはあります」と語った。
日経賞11着から挑むディバインフォース。昨年の天皇賞・春は15着に敗れているが「去年は中1週の強行軍でしたし、状態は今年の方が間違いなくいいです」と寺島調教師。前々走のステイヤーズSを勝っており、「3000メートル以上になると持ち味が生きます」と巻き返しを狙う。
阪神大賞典3着シルヴァーソニックは左回りが【1・0・2・3】に対し、右回りで【3・3・4・2】。「左回りより右回りの方がスムーズに走れますね」と池江調教師。GⅠ初挑戦となるが「距離が延びるのはプラス。この舞台の経験もしていますし、悪くないと思います。あとは相手関係次第です」と語った。
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