令和グランドCCで15年ぶり2度目のGI制覇を果たした平田雅崇 山陽オートの『GⅠ第3回令和グランドチャンピオンカップ』は17日、第12Rで優勝戦(1着賞金310万円)が行われ、平田雅崇(41)=川口29期=が鈴木圭一郎の猛追を僅差でしのいで優勝。2007年の川口開設記念グランプリ以来、15年ぶり通算2度目のGⅠ制覇を果たした。次走は26日に川口で開幕するSGオールスター。3着には若井友和が入った。
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10メートルオープンの4枠から好スタートを切った平田が、2周1角で山際を差して先頭に立ち、鋭く迫った鈴木圭を振り切ってフィニッシュ。僅かな差だったが、大きな勝利を手にした。
「いいSが切れたし、動きも今節の中で一番良かった。先頭に立ってからは滑らせないように、スピードを落とさないように走りました」
エンジンをしっかりと仕上げて、久々のタイトルを奪取。若くして勝ち取ったGIから、実に15年の歳月が流れていた。
「初めてのGⅠは勢いで取っただけ。今回は地力がついての優勝だと思う。いいリズムなので、次のオールスターでも頑張ります」
2010年にはスーパースター王座決定戦で優勝戦2着。頂点まであと一歩に近づきながらも、近年はビッグレースでの活躍が少なくなっていた。今年は先月の当地に続いて2度目のV。整備方針を改めて、安定感を増してきた。意義のあるGIタイトルを獲得した平田は、ひとつ上のステージ〝SG制覇〟を目標に掲げ、これからもマシンに向き合っていく。(佐藤雄二)
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