5RのS級選抜は小川真太郎-池田憲昭の四国勢、畑段嵐士-筒井裕哉の近畿勢、松坂侑亮-近藤俊明-大塚英伸の南関勢、さらに宮下一歩-芦沢大輔の関東勢と、細切れの4分戦。本来なら脚力上位で、しかも当所は好相性の小川がひとまくりで首位に躍り出るところだが、今シリーズの小川は一次予選で阿竹智史の2着に残った以降は7着続きで動きはひと息。宮下、松坂といった機動タイプの波状攻撃が予想されるだけに、楽な戦いは望めそうもない。
穴の気配が漂うここは、近畿ラインの出番とみて畑段の番手を回る筒井の抜け出しに期待したい。今シリーズの筒井は二次予選6着で上位進出は断たれたが、一次予選では自力のまくりで嘉永泰斗の2着に突っ込んでいる。「今でも腰の痛みはあるけど、だましだまし走っている」とのことだが、近況は1着も多く、脚の状態は良好といえそうだ。前日の9R特選では畑段との連係も失敗に終わったが、ここは雪辱を目指す畑段が自力で前々に攻めてくれれば、筒井が惰性をもらって伸びてくるシーンが見られそうだ。
車券は筒井からの3連単。2着、3着は流して(5)-全-全と狙ってみる。
■藤巻伸司(ふじまき しんじ)競輪担当 サンスポで競輪を担当して30年目に突入。さすがに全盛時の体力はないが、勘と決断力は鈍っていないと自負している。これからも感性に磨きをかけて好配当を提供していきたい。
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