宗像調教師(左端)は開業30年目で待望のGⅠ初制覇。師弟の絆でつかんだビッグタイトルに、村木克成オーナー(同2人目)も喜びいっぱいだ GⅠ初勝利を飾ったナランフレグの村木克成オーナー(49)=賃貸業=は、馬主歴約1年、GⅠ初出走での戴冠だ。「しびれましたね。声が出ました。喉がカラカラです」と喜びを爆発させた。昨年5月の鞍馬S2着まで所有していた西城公雄さんが死去したため、受け継いだ。「仕事の関係で知り合って、自分が持つことになりました。後押ししてくれたんじゃないかな。天国で見てくれていたらいいなと思います」と涙ぐんだ。
生産者・坂戸牧場(名義は坂戸節子氏)にとっても待望のGⅠ初勝利。渡辺明治事務長(85)は北海道日高町でスタッフとともにテレビで勝利を見届けた。「ここのところ力をつけてきていたので期待していましたが、まさかここまでとは。直線に向いてどこにいるか分からなかったけど、すごいところから抜け出してきた。とにかくうれしいですね」と声を弾ませた。半妹イサチルキュート(美・竹内、牝2、父タリスマニック)はデビューに向けて調整中。父ディスクリートキャットの当歳は4月に生まれる予定だ。