フラワーCで好走を決めて、桜花賞出走を狙うモカフラワー 先週で桜花賞へのトライアルレースが終了。ウチのライラックは、福永祐一騎手で本番に向かうことになりました。これまで手綱を取ってきたミルコ・デムーロ騎手が2歳女王サークルオブライフに騎乗するため、なかなかジョッキーが決まらずに気をもんでいましたが、本当にいいジョッキーが空いていたと思います。桜花賞で2勝(1999年プリモディーネ、2005年ラインクラフト)を挙げていますし、阪神コースも熟知していますから。帰厩してから順調に調整できていますし、あと3週でさらにいい状態に仕上げてバトンタッチできるようにしたいですね。
昨年もスライリーでオークス、秋華賞に挑戦しましたが、今年は重賞(フェアリーS)を勝っているので胸を張って向かえます。でも、これで満足はしていません。3月21日のフラワーCに出走するモカフラワーも、勝てば桜花賞に駒を進めるつもりです。期待していた前走(クイーンC8着)が案外でしたが、実力はあんなものではないはず。中間の動きは抜群にいいですし、(石川)裕紀人も素質を買っています。お兄さんのアサマノイタズラはセントライト記念優勝、スプリングS2着と中山で好走しているだけに、コース替わりと距離延長がプラスに出ないかと思っています。それに「フラワー」Cにモカ「フラワー」と語呂もいいですから(笑)。脚をためる競馬で、一発を狙っていきます!
■相沢 郁(あいざわ・いくお) 1959年6月19日生まれ。北海道出身。麻布大学獣医学部で獣医師免許を取得。98年に厩舎を開業。初年度からウメノファイバーが京王杯3歳Sを優勝し、翌年にオークス制覇。2012、13年にJRA賞優秀調教師賞を受賞。これまでにJRA重賞19勝をあげている。趣味はお酒。
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