川口オートの『SG第36回スーパースター王座決定戦』は12月31日の第12Rで争われ、青山周平(37)=伊勢崎31期=が2周3角で先頭に立って後続を封じ、3年連続4度目の大会V&通算10度目のSG制覇を達成。2年ぶりに年間獲得賞金1億円を突破し、3年連続4度目の賞金王に輝いた。トップSから見せ場を作った黒川京介は惜しくも2着。鈴木圭一郎は3番手から攻め切れず3着に敗れた。
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冷え込んで絶好の走路コンディションで行われた大みそか決戦。伊藤信夫のフライングにより仕切り直しとなった2度目のスタートで、青山がトップで飛び出した黒川を2周3角でかわして先頭に立って押し切り、3年連続4度目の大会Vを達成した。
「本当に信じられない。めちゃくちゃうれしい。不安要素のほうが大きかったけど、4日目の後にセッティングを変えて、最近の中で一番いい動きが出せました。初日の延長で整備をして正解でしたね」と喜びを爆発させた。
4日目までは思うようにマシンが仕上がらず整備に苦しんでいたが、きっちり修正して最高の状態で優勝戦を迎えた。
「クロちゃん(黒川)に行かれるのは想定内。スタートは2度とも思い切って切れたし、道中もエンジンに余裕があった。先頭に立ってからは、タイヤを滑らせないように、周回板を確認しながらミスをしないように走りました。乗り味が良かった初乗りのタイヤにして、跳ねもなかった」
エンジン、タイヤともに完調の仕上がり。コースを押さえることなく、ペースを上げて堂々と押し切り、全国ランク1位の貫禄を見せつけた。これでSG制覇は10度目。年間獲得賞金も2年ぶりに1億円の大台に乗せた。もはや押しも押されもしないナンバーワンレーサーだが、反省すべき点はまだまだあるという。
「最高の形で一年を終えることはできた。でも、この結果に満足することはない。スタートで行かれたこともだし、荒々しい走りも改善したい。次につなげられるように練習します。これからも常に車券に絡んで、お客さんに貢献できるように走ることを心がけたい」
さらなる進化を誓いつつ、2022年も力強くオートレース界をリードしていく。(佐藤雄二)
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