コラム

2018.3.8 11:30(1/2ページ)

【乾坤一筆】「この国は大丈夫」と思えた平昌五輪

特集:
平野歩夢
小平奈緒

 日本中に感動を起こした平昌五輪。開幕前は、競技そっちのけで政治利用しようとする動きがあからさまだったが、鼻白む思いを選手たちの活躍が吹き飛ばしてくれた。改めて感じたのは「人間力なくして競技力向上なし」という言葉だ。

 フィギュアスケート男子で2連覇した羽生結弦(23)=ANA=が折に触れて周囲に配慮や感謝を表すことはよく知られている。今回も帰国時の会見などが注目されたが、ネットでは2本の動画が話題になっていた。

 1本は昨年10月のロシア杯ショートプログラム(SP)後。控室への通路で車いすの老婦人に写真撮影を求められ、快く着ていたジャージーを脱ぎ、衣装姿で応じた場面だった。もう1本は3年前。テレビのフラッシュインタビューを受ける際、自分の荷物を床に置きながら「国旗、国旗、国旗だけは下に置けないから、誰か」と、ウイニングランに使った日の丸を預けた場面だ。いずれも人間性をよく表しており、「神対応」と称賛の声であふれていた。

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