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2018.2.10 05:02

平昌「怪」幕…五輪盛況ぶり演出、空席に“サクラ”1万7000人

自治体から提供されたチケットでカーリング競技場に入場した住民らは、おそろいのニット帽とカチューシャ姿で空席を埋めた (撮影・時吉達也)

自治体から提供されたチケットでカーリング競技場に入場した住民らは、おそろいのニット帽とカチューシャ姿で空席を埋めた (撮影・時吉達也)【拡大】

 平昌冬季五輪が9日、開幕し、平昌五輪スタジアムで開会式が行われた。一方で、観戦チケットの売れ行きが振るわない状況にあり、大会組織委員会が8日に行われたノルディックスキー・ジャンプとカーリングの2競技の予選で、大会ボランティアへ非公式に競技会場での観戦を依頼していたことが分かった。

 地元英字紙「ザ・コリア・ヘラルド」によると大会組織委は、韓国では関心が低く動員が特に厳しい同2競技について、両競技会場付近に滞在するボランティア約1万7000人を対象に、スマートフォンなどで無料券を提供するとの告知を送信していた。

 同紙が入手した告知では「観客席を埋め、大会成功へ向けポジティブな雰囲気を作り上げてほしい」などと依頼する一方で、希望者には「ボランティアのユニホームではなく私服で観戦すること」「公にはしないように」との条件が記されていた。

 今大会の観戦券販売目標達成率は6日時点で77%止まり。組織委関係者はボランティアへの観戦券提供を認め「他競技でも実施するかは決まっていない」と話している。

 また韓国国内ではカーリングなどの観戦券を大口で購入し、地域の低所得世帯やひとり親の家庭などに無料配布する地方自治体もある。

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  • 平昌五輪の開会式会場で、厚着をして開幕を待つ家族連れ=9日(共同)
  • 開会式が始まる前にすでに寒そうに待つ観客=韓国・平昌五輪スタジアム(撮影・納冨康)