SANSPO.com×ポケモンGO調査隊

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2019.7.19

利用時間との関連性を医学的に分析する注目の研究 【慶大医学部教授】宮田裕章隊長 「ゲームで健康増進」の時代に
“現実世界のウィロー博士”が提唱

 今回の隊長は、慶応大医学部の宮田裕章教授(40)。「ポケモンGO」を幅広い世代の健康増進に生かそうと、ゲーム利用者の行動パターンや健康状態などに着目した新たな研究を主導している。株式会社ポケモンと公式に連携し、持続的な効果を検証する本格的研究は今回が初めてという。自身もポケGOトレーナーの教授が「ポケモンGOにおける健康面の効用」をテーマに“特別授業”を開講した。(鈴木学)

人生の豊かさを支える

 ウィロー博士が現実世界に現れたようだった。ポケGOを始めたときに登場し、トレーナーに調査を依頼する人物としてユーザーにはおなじみのキャラ。宮田裕章隊長の銀髪姿は、まさにウィロー博士のそれだった。

 「世代間格差のある今、銀色はシニア世代への、動きのあるヘアスタイルは若い世代へのリスペクト(敬意)です」

 利用者層が10~60代のポケGOは、世代間格差を埋める役割を果たしているといってもよさそう。宮田隊長は、それを新しい健康のスタイルと捉えて研究している。

 「健康とは人生の豊かさを支えるもの。これからは楽しみながら健康を保つというのが必要になってくるのでは、と」

 この秋以降、本格的に始まる研究でポケGOの利用時間と健康状態の関連性などを医学的に分析し、社会に価値のあるゲームであることを示したいという。

 「基本は外に出て歩くことで全てが始まる」と宮田隊長が言うポケGOに、それを体現する可能性を見ている。米ハーバード大の研究によると、配信開始(2016年7月)当初は、ゲームを始めてしばらくは歩行量が2~3倍になったが、すぐに飽きてやめてしまうので健康への効果がなかったという。

 「最初は画面を開いているときしか楽しくなかった。でも今は、閉じているときもタマゴを孵化(ふか)させる歩行距離をカウントできる『いつでも冒険モード』が加わった。普段スマホを持って歩くことがポケモンの成長につながり、それによってより健康な生活リズムがつくれるのではないか。今年3月に出た東大工学部の研究によると、機能の変更前でもシニア世代には歩行量の改善があるというポジティブな結果が出ています」

好きなキャラはカイオーガ

 ポケGOの利用者らの協力を得てアンケートにより情報を収集。利用時間と健康状態の関連性などを医学的に分析する。

 「研究では通常歩行速度も測定するので、日々変化するデータが分かれば、加齢に伴う機能低下へのサポートが早い段階でできるようになる。健康な人なら、通常歩行速度がいい数値で安定していれば健康を保っている実感が湧くと思います」

 宮田隊長のポケGOの楽しみ方は「タマゴをバランス良く孵化し続けたり、フィールドリサーチをしたりが軸。フレンドにギフトを贈るのも楽しい」。好きなキャラはカイオーガ。「かわいさと格好良さが両方あるデザインがいい。相棒として連れて歩くスケール感が大きいのもいいし、ゲットしたときのうれしさも評価を高めているかも」と話は尽きない。

 最後に、健康的なポケモンGOの楽しみ方を指南してくれた。

 「程よいリズムで無理のない範囲で歩いて。1週間のうち1日だけ極端に歩くのは良くない。また、外に出て社会と接点を持って。社会的なつながりがあると健康寿命が延びるという研究結果があります。フレンド機能はまさにそれ。ポケモンGOを通じて社会的なつながりができれば、豊かな生活につながります」

 シニア世代よ、スマホを持って町へ出よう。

食事とポケモン育成がリンクされれば
リクエスト

 ポケモンGOのさらなる“進化”を宮田隊長は願っている。

 「健康に寄与する行動を取ると、ゲームがより楽しくなるようになってほしい。みんなが(最も報酬を得られる)毎週50㌔歩けばいいというものではないので、一人一人に合った歩き方を提案できたらいい。ポケGOの利用者らを対象に歩行距離のアベレージデータも調べる予定なので、無理のない範囲で頑張ったときにリワード(報酬)が受け取れるようになれば無理なく続けられる」。①適度な運動②カロリーコントロール③栄養をしっかり採る④睡眠―が健康にとっていいという宮田隊長は、「栄養も加わればいい。バランスのいい食事をするとポケモンもバランス良く育成されるとか。食べ物は測定がすごく難しいので実現は高難度だろうが、ぜひ」と提言する。

スポーツ庁の「認定アプリ1号」

4月に始めて体重10キロ減の“報告”も

 ポケモンGOは今月11日、スポーツ庁の「認定アプリ第1号」になった。楽しく歩くきっかけを提供している点が、生活にスポーツを取り入れることを奨励する同庁のプロジェクト「Sport in Life」の趣旨に合致していると認められた。

 記者もポケGOを健康維持の手段として利用。「タマゴの孵化(ふか)」を歩くモチベーションにしている。タマゴは4種類(2、5、7、10㌔)。「ふかそうち」に入れて歩き、設定距離に達するとポケモンがかえる。何が出てくるか分からないのも楽しい。

 同僚の中には4月末から始めて、すでに10㌔近く体重が減った“猛者”もいる。朝はひとつ手前の淡路町駅から歩いて出社。夜はどんなに酔っていてもタクシーに乗らずに帰宅しているそうだ。

ウィロー博士 7月21日生まれ(誕生年は不明)。ポケGOを始めたときなどに登場。ポケモンを研究する博士で、トレーナー(プレイヤー)にポケモンの調査を依頼する。世界中のポケモンの生息分布を明らかにして記録に残すのが夢。自分の足で調査に向かうのがモットーで、動きやすい服装をしている。トレーナーは捕まえたポケモンを博士に送ると、進化や強化に必要な「アメ」をもらえる。

宮田 裕章 (みやた・ひろあき)1978年生まれ、40歳。2003年、東大大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻修士課程修了、同分野保健学博士。早大助手、東大准教授などを経て14年に同教授。15年5月、慶大医学部医療政策・管理学教室教授に就任した。16年10月から国立国際医療研究センター国際保健政策・医療システム研究科科長(非常勤)も兼務。他に厚生労働省参与など。NHK「クローズアップ現代+」の水曜ゲストを度々務めている。

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第4回「自分のポケモンが強くなる!育成に欠かせない基本アイテム」

これまでのSANSPO.COM的ポケGO講座を読んだあなたは、一人前のポケモントレーナーです。第4回ではさらに上を目指すため、ポケモンを育てる上で重要な基本アイテムの情報をお伝えします。

ポケモンを捕まえると、「ほしのすな」と、それぞれのポケモンに対応した「アメ」を入手することができます。これらがポケモンを育てるときに使うアイテムになります。

各ポケモンのステータス画面には強さを示すCPという値が表示されていますが、基本的にはこの数字が高ければ高いほど強くなります。強化という部分をタップすると、ほしのすなとアメを使ってそのCPを上げることができるのです。

進化することができるポケモンはアメを使って進化させることも可能です。ただし、ほしのすなはどのポケモンに対しても使用することができますが、アメは対応したポケモンにしか使えません。たとえばポッポのアメであれば、ポッポとその進化系のポケモン(ピジョン・ピジョット)にしか対応していないのです。

一部のポケモンは進化させる際に特定のアイテムが必要になる場合があります。「メタルコート」や「りゅうのうろこ」といったアイテムがその例で、これらはポケストップなどで手に入ります。

また、ポケモンによっては解放ボタンも用意されています。これはポケモンにさらなる技を覚えさせるときに使うもので、強化や進化と同じくほしのすなとアメが必要です。これらはバトルに慣れてきたあとに使うため、最初はあまり気にしなくていいでしょう。

育成用アイテムを手に入れる方法はいくつかありますが、手軽でおすすめしたいのが自分の相棒にすることです。フィールドマップから左下の自分のアイコンを選択し、「相棒を選ぶ」をタップすると選んだポケモンを連れ歩くことができます。歩いた距離が一定に達するとアメが手に入るので、育成したいポケモンはとりあえず相棒にしておくとベターです。

あるいは、ポケモンをウィロー博士に送ることでもアメをもらうことができます。ウィロー博士はポケモンについていろいろと教えてくれるポケモン博士。送ってしまったポケモンは戻ってこないので注意してください。同じポケモンをたくさん捕まえすぎたというときは、ポケモンのステータス画面から博士に送るを選択してみましょう。

プレイヤー同士で協力してボスポケモンと戦うレイドバトルで勝利すると手に入るふしぎなアメはとても便利なアイテム。好きなポケモンのアメに替えることができるので、レアなポケモンを育成するときに使うといいでしょう。

★『ポケモンGO』お得情報!★

2019年7月21日(日)16時~19時の期間に、コミュニティ・デイが開催されます。コミュニティ・デイとは、月に1度行われるイベント。特別な技を覚えるポケモンが大量発生するうえ、さまざまなボーナスが用意されているのです。

7月21日のコミュニティ・デイではミズゴロウが大量発生。ポケモンを捕まえたときの経験値が3倍になり、さらにルアーモジュールの効果も3時間に増える特別仕様になります。この期間はたくさんのポケモントレーナーが街中にあらわれて盛り上がるので、ぜひあなたも出かけてイベントに参加してみてください。

サンスポ紙面(2019年7月19日付)