2018.3.6 14:55

【高橋信之コラム】一分の隙もない美形の歴史

【高橋信之コラム】

一分の隙もない美形の歴史

特集:
高橋信之
会場内のモニターには松本零士氏のインタビューも流された

会場内のモニターには松本零士氏のインタビューも流された【拡大】

 『宇宙海賊キャプテン・ハーロック』(1977~)の漫画連載開始、それは『科学忍者隊ガッチャマン』(1972~1974)とも通じる日本のSFヒーロー史に燦然(さんぜん)と輝くきっちりヒーローの登場であった。

 とにかくハーロックには隙がない。

 ミスを犯さないし、ジョークも言わない。

 ブラックジャックはピノコのギャグに突っ込んでいたりするが、ハーロックは崩せるところがない完璧ヒーローなのだ。

 それは『ゴルゴ13』(1968~)のデューク東郷のごときまじめなプロフェッショナルの姿。うん、海賊とか暗殺者とか基本、マジメなんでしょうね。

 さて、そんなハーロックが日本酒と大胆なコラボをしたんだそうだ。ン?  またまたまじめなアプローチなのか?   だが残念にも発表会と我が輩の恩師の祝賀会とが重なっていた!   というわけで、今週はわが社の田沢チーフが代理取材で行ってくれたリポートだ!

 松本零士監修! 日本列島を巻き込む、巨大プロジェクト 戦国のアルカディア!

 各県を代表する戦国武将が、松本零士先生監修のキャラクターとなって君臨する、『戦国のアルカディア』。

 今週は、3月2日に開催された利き酒会「戦国アルカディア 名将銘酒47選」をリポートする!

 この企画は、巨星 松本零士の生誕80周年を祝し、47都道府県の酒造とタッグを組んで、日本中を盛り上げるビッグプロジェクト!

 銘酒のラベルに描かれた名将たちは、ハーロックをはじめとする、これまで先生が生み出したキャラクターたちがオマージュされているというから、もう、ファンにはたまらない!

 会場となったTRAVEL HUB MIX(東京千代田区大手町)の入り口では、早速、先生監修のキャラクターたちがお出迎え! ハーロックのパネルに軽く挨拶を済ませて、中に入ると、イベントスペースも“松本ワールド”が待っていた!

 メインの銘酒試飲コーナーには、往年のファンが殺到! ここでは、商品のQRコードをスマホで読み込めば、購入サイトにアクセスできるようになっていた。

 この日の一番人気は、高知県代表の銘酒「酔鯨」。特有の酸味が自慢の純米酒だ。イメージキャラクターには、坂本龍馬が選ばれ、味もキャラデザもキレ味抜群!

 その他、名だたる武将たちの中には、直江兼続、伊達政宗、徳川家康、水戸光圀の名が……え? 水戸光圀? 武将か??

 うーん……黄門様が、武将かどうかについては、さておき、このイベント、もう一つの目玉は、先生監修の浮世絵コレクションだ。

 日本の職人たちの手によって、『銀河鉄道』『宇宙戦艦ヤマト』などの名作に新たな魂が込められたのだ!

 北斎をモチーフとした、このオリジナルアートは、御大も思わず涙を流してしまったというほどのクオリティ! 江戸芸術と宇宙SFが融合した、この木版画は、全てシリアルナンバー入りだ。

 その隣には、『銀河鉄道』の輪島塗漆器が展示されていた。999を彷彿とさせる漆黒の芸術品は全3種類、限定2点ずつの超~激レアアイテム!

 ファンなら、絶対に手に入れたい逸品だが……げっ!  45万円! 価格まで、衝撃的だぜ!

 驚きはこれだけじゃない!

 先生指揮の元、プロモーションビデオも鋭意制作中なんだとか!

 ノベライズ化はじめ、将来的には、映画化まで見据えた、このギャラクシー級のプロジェクト!

 凄いぜ、スケールがデカ過ぎるぜ、『戦国のアルカディア』!

 日本中を巻き込んだ、漫画と伝統文化のコラボレーションの限界突破に、期待すべし! (田沢佑太)

高橋 信之

「高橋 信之」イメージ画像スタジオ・ハードデラックス株式会社 代表取締役 東京国際アニメフェア実行委員 日本アニメーター・演出協会 応援団長 アニメ記者クラブ/アニメプレスセンター 起案者・理事「出版や広告、商品開発、映像メディアで活動するプロデューサー/プランナー。アニメ、SF映画、ビデオゲーム、玩具、デジタルデバイスなどを得意分野とし、多くの雑誌編集者やデザイナー、映画監督と交流する。

  • 会場となったTRAVELHUBMIXの入り口
  • 宇宙戦艦ヤマトの浮世絵。松本零士独特のメーターが印象的だ
  • 銀河鉄道999の浮世絵。煙の代わりに花びらが舞っている
  • ヤマトクルーは新撰組の衣装で
  • すらっと並んだ名将銘酒47選。今回は10県11酒造が出品した。
  • 高知県の酒鯨酒造は坂本龍馬がラベルだ
  • メーテルが描かれた限定輪島塗漆器のお値段は45万円!