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【杉本真之(ちへ)コラム】趣味か興行か、オフィシャルなDJイベントとの混在が始まったアニクラの足元

【杉本真之(ちへ)コラム】

趣味か興行か、オフィシャルなDJイベントとの混在が始まったアニクラの足元

特集:
杉本真之(ちへ)
「KANAight」発売記念イベントには花澤香菜ファンで知られるDJが出演

「KANAight」発売記念イベントには花澤香菜ファンで知られるDJが出演【拡大】

 アニメ×ダンスミュージックの超都市型野外DJフェス『リアニメーション』のオーガナイザー、ちへこと杉本です。年末までの3回で大きな変化の時を迎えているアニソン系DJイベント(通称“アニクラ”)の2016年の総括、および2017年への展望に関わることをまとめます。

 前回は、元は活動であったアニクラに、声優やアニソンアーティストの出演が増えているという話でした。続く今回は、以前に本コラムでも取り上げたことのある公式のDJイベントが増えてきた現状と、起き得る未来の状況について考えたいと思います。

「ブッキング競争」の果てに見る、ファンカルチャーとしてのアニクラの品格

■LIVEとパッケージの間を埋める第三の表現手法としてのDJ

 音楽業界について語られる時、CDなどのパッケージとLIVEがよく比較されます。概ねパッケージの売上は年々下降線ながら、LIVEが伸びているというものですが、その中でDJはイベント会場でパッケージされた音楽を再生し、フィジカルな盛り上がりを作り出す、両者の中間のような存在です。

 DJは、アーティストの出演を前提とするLIVEと違って、特定の出演者のスケジュールに左右されることがなく、また持ち歌にも縛られず、あらゆる楽曲をその場に合わせてプレイできます。特に、忙しい人気声優やアニソンアーティストはLIVEで見られる機会が限られることから、同じアニメファンが集まって、自宅では不可能な大きな音でアニソンを楽しめるアニクラは盛り上がります。

 それは何もファンにとってだけのことではなく、声優やアーティストのスケジュール確保が大変な興行主や出演側も同じで、比較的自由に、なお且つ低コストできるDJイベントはCDやLIVEに続く第三の表現媒体になる可能性があります。

 それだけが理由ではないでしょうが、以前の記事以降もオフィシャルなDJイベントは増えています。

“公式”アニソンDJイベントが急増中。日本のDJシーンを塗り替えるアニソンDJが、今、求められている?

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