オークションマッドネス! ハリウッドオークションが日本にやって来る!

高橋信之コラム
表紙には「ターミネーター2」「エイリアン2」「バーバレラ」からの出品物がフィーチャー!

 前回の投稿、オークションについての説明が少々、足りてなかったので今週も継続補足。

 世界の映画産業の頂点にして最先端のハリウッドは、常に新しいエンターテインメントのカタチを探っているが、同時に「古き良きレジェンド」も大切にしている。

 中でも映画撮影に使われたプロップ(美術小道具)や衣装、自動車やバイクなどはコレクターズアイテムとして熱狂的な映画ファンたちの収集ターゲットとなっている。

 そのハリウッドオークションの世界で、最大規模のディールをまとめているのが「プロファイルズ・イン・ヒストリー」社で、その取引数は数万点に及んでいる。

 さて来週、6月5日~8日、同社(PIH)の近年最大級のオークションがハリウッドで開催される。

 最大の目玉は歴史大作『ベン・ハー』(1959)でコロシアムでの戦車競技に使われたチャリオット。残ってたんだ、これ!

 のちに『スター・ウォーズ エピソード1』(1999)のポッドレースのシーンは、このチャリオットへのリスペクトだと言うと若いファンにもわかりやすいかも。いや、すでに『エピソード1』も、古いか!

 映画史に残る大作だけに、かなりの値付けになるんじゃないかな?   今年、ハリウッドには『アカデミー博物館』がオープンするので、協会が落札するかもしれない。

 もっと古くはチャプリンの『独裁者』(1939)で架空の国トメニアの礼装軍服、その襟章スペアが出品されている。

 軍服のオークショナー(主催者)のプライシング(値付け)は、3万ドル~5万ドル。いや、これ、もっと高いんじゃないかな。

 日本のお笑いタレント、俳優さんでチャプリンを尊敬するヒトなら1000万円でも買うんじゃないか?   萩本欽一さんとか。

 『宇宙戦争』のウォーマシーン、『海底科学戦シービュー号』のフライングサブ、どちらもオークショナーは1万ドル以下と見込んでるけど、これもポール・アレン(世界最強のオタク)が自分の博物館に収蔵するためにビッド(応札)してくると思う。

 タカハシ的には『バーバレラ』(1968)の宇宙捜査官のポジトロン光線銃とライフルの出品が、大いに気になるところ。

 うわー、これが出るならお小遣い、ためたのにな~!  おそらく400万円オーバーでの落札になるんじゃないですかね。うーむ、399万円、足りない!

 アクション映画、SF映画が多いハリウッドだけに「銃」の出品も多いんですが、今回は特に注目すべきところ。

 『猿の惑星』(1968)のゴリラ兵たちのライフル、『ジョーズ』(1975)のライフル、そして『ブレードランナー』(1981)のデッカードのブラスターなども出てますな。

 アメリカでは最近相次ぐ乱射事件のせいで「銃」への風当たりが強いから、映画プロップコレクションでも価格は抑え気味かも?   

 マニアにとっては、ありがたいけどね。

 さて、この「ハリウッドオークション」、基本はロサンゼルスやハリウッドの会場で、内覧会、競売会のセットで開催されている。

 現物を見なくても応札したいのならば、インターネットや電話またはビッドエージェントによる応札も可能だ。

 使用言語は、英語。

 説明から競売会まで、すべて英語で行われている。

 ここのあたりをケアするため、いよいよ日本からも翻訳サービス付きのネットライブ中継や電話によるオークションが開始される。

 まだ中国には古き良きハリウッド映画のマニアは少ないから、いまはまだ欲しいものがリーズナブルに落札できる気がします。

 おそらくいずれは、中国マーケットも開かれるだろうから、プライシングは上昇してゆくと思われますな。

高橋 信之

スタジオ・ハードデラックス株式会社 代表取締役 東京国際アニメフェア実行委員 日本アニメーター・演出協会 応援団長 アニメ記者クラブ/アニメプレスセンター 起案者・理事「出版や広告、商品開発、映像メディアで活動するプロデューサー/プランナー。アニメ、SF映画、ビデオゲーム、玩具、デジタルデバイスなどを得意分野とし、多くの雑誌編集者やデザイナー、映画監督と交流する。

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