【レッスンガイド】
女子ゴルフの西村優菜(20)や吉本ひかる(21)らを指導する中島敏雅コーチ(48)=ゴルフアカデミー中島代表=によるレッスン連載「効率よく飛ばそう」。大阪サンケイスポーツ運動部の白石大地デスク(42)が、5時間のレッスンで約30ヤードの飛距離アップに成功した方法を紹介します。第3回は、大きめのボールを使って、肘のたたみ方を覚えます。(取材構成・白石大地、撮影・榎本雅弘)
前回のレッスンでは左腕だけでトップの位置に持っていき、右手を添えて形を作る練習をしました。実際のスイングでは両手を使いますが、白石さんは肘のたたみ方がうまくないので、トップの位置が低くなったり、フォローも小さくなってしまっています。肘のたたみ方を覚えるため、ボールを使いましょう。
サッカーボールほどの大きさがいいですね。まずは両手で挟んで持ち上げてください。両脇が自然に閉まっていることが感じられるはずです。ボールを持ち上げるイメージがあれば、両脇は勝手に閉まるものなのです。反対に、両脇を閉めようとすると、体全体に余計な力が入ってしまい、力みにつながってしまいます。
ボールを持ち上げて、両脇が適度に閉まった状態でテークバックします。トップを作ったときに、ボールがどの位置にあるか確認してください。後ろから見ると、白石さんは背中側にボールがあることがわかります。右脇が開いているため、ボールを高く上げることができず、体の軸から外れています。右肘がうまくたためていないので、ダウンスイングで右腕を使いすぎることにつながるわけです。
アドレスでボールを持ったときに両脇が自然に閉まりましたが、その感覚をキープしたままバックスイングしてください。右脇が開くことなく右肘がうまくたためて、高いトップに持っていけるようになります。