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【ズームアップアスリート】中島啓太、飛躍のきっかけは“先輩”金谷拓実の存在/ゴルフ

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中島啓太、飛躍のきっかけは“先輩”金谷拓実の存在/ゴルフ

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 男子ゴルフのアマチュアで昨年大躍進を遂げた中島啓太(20)=日体大2年=がこのほどサンケイスポーツの取材に応じ、今年の目標などを語った。昨年はレギュラーツアーで優勝争いを演じ、同11月に日本勢3人目のアマチュア世界ランキング1位に浮上した。飛躍のきっかけとなったのは、アマ世界1位の“先輩”で昨年プロに転向した金谷拓実(22)=東北福祉大4年=の存在だった。(取材構成・川並温美)

 2021年は世界最強のアマチュアに注目! 昨年レギュラーツアーを盛り上げた中島が、今年も男子ゴルフ界の主役候補だ。

 「昨年は試合が少ない中でもいいパフォーマンスが出せた。いい準備ができたという面では、90点くらい」

 昨年11月、「三井住友VISA太平洋マスターズ」で優勝争いを繰り広げて3位。その翌週の「ダンロップフェニックス」でも8位に入った。同月25日付けのアマチュア世界ランキングで初めて1位に浮上。07年から始まった同ランキングで、日本選手では12年の松山英樹(LEXUS)、19年の金谷以来3人目の快挙となった。

 大学に入学した時の目標が、同ランキング1位の獲得だった。「それを2年生で達成できたのはびっくりしたし、うれしかった。(コロナ禍で)世界中で試合が中止された中での1位。ちょっとラッキーもある」と、はにかむように笑みをこぼした。

 東京・代々木高時代からナショナルチームに選ばれ、18年「アジア・パシフィック・アマチュア選手権」で2位になるなど輝かしい成績を収めてきた。しかし、19年までのレギュラーツアーでは同年「三井住友-」の18位が最高。「それまでは、予選通過を目標にしていた」。そんな中島の意識を変える出来事があった。

 19年の「三井住友-」で、同じナショナルチームで戦ってきた2学年上の金谷がアマチュア優勝を遂げた。史上4人目の快挙の瞬間を18番グリーンで見守り、「すごく感動した」。その一方で、「アマにもチャンスがあると思わせてくれた。そこにしっかり自分もついていかなければいけないと思った」と明かす。

 昨年末には金谷と対談する機会があった。その際、アマ世界一となったことについて金谷が「また新しい目標が来るから何も変わっていない」と話したことが印象に残っているという。「僕もそうなりたい。周りが変わったとしても、自分は変わらずに新しい目標を達成していくだけ」と力を込めた。

 体づくりに対する意識も高まった。19年は夏に虫垂炎にかかって1週間入院し、体重を落とすなど苦しんだ。その後、ナショナルチームのトレーナーの協力のもと1年間で65キロから77キロまで増量。今オフの目標も「3月末までに毎月12回ジム行って、除脂肪体重を2キロ増やす」こと。除脂肪体重(体脂肪を除いた体重)の増加は筋肉量の増加につながる。体力強化に気合が入る。

 「昨年と同じように、いつ試合が始まってもいいように準備をしていくだけ」。伸び盛りの20歳がオフに力をつけて、戦いに備える。

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