2021.1.13 12:00

【ズームアップアスリート(1)】杉原大河、名前の由来はタイガー・ウッズ/ゴルフ

【ズームアップアスリート(1)】

杉原大河、名前の由来はタイガー・ウッズ/ゴルフ

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男子ゴルフ・ダンロップフェニックスでプレーする東北福祉大の杉原大河

男子ゴルフ・ダンロップフェニックスでプレーする東北福祉大の杉原大河【拡大】

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 男子ゴルフで東北福祉大3年のアマチュア、杉原大河(21)がサンケイスポーツの取材に応じ、今年の目標として「プロの大会での優勝」を掲げた。タイガー・ウッズが名前の由来でもある有力アマは、昨年10月の国内メジャー「日本オープン」で優勝争いを演じて5位。“大学生旋風”の一角を占めた。今年はステップアップして旋風の中心となる。(取材構成・川並温美)

 全てのゴルファーが憧れる「日本オープン」で鮮烈な印象を残した。「アマチュア旋風」とも「大学生旋風」とも言われた昨年、杉原にとっても飛躍の一年となった。

 「日本オープンで、前よりは絶対戦えるという自信、確信が持てた」

 タイガー・ウッズが年間8勝を挙げた1999年に生まれ「大河」と名付けられた杉原は、松山英樹(28)=LEXUS=らを輩出した東北福祉大の3年生。昨年10月「日本オープン」で同学年のアマ、河本力(20)=日体大3年=に次ぐ2位で予選ラウンドを通過した。3日目は74と崩れたが最終日に68と盛り返し、通算2アンダーで首位に3打差の5位。河本と並びローアマチュアを獲得した。

 昨年11月の「三井住友VISA太平洋マスターズ」「ダンロップフェニックス」でも当然のように2週連続で予選通過して、それぞれ35位、27位。「プロの試合で優勝争いすることが(昨年の)目標だった。その目標が達成できたので100点といいたいところだが、優勝争いを一度したらもっと上を目指したくなる。そう考えると80点くらい」と、満足はしていない。

 昨年は新型コロナウイルスの影響でアマの大会も軒並み中止となった。同5-6月は大学の寮も閉められ、地元・徳島に帰省。そこでゴルフ場の協力を得て週に4、5回ラウンドするなどして腕を磨いた。その成果もあり、平均飛距離は300ヤードから310ヤードにアップ。昨年12月からは大学のゴルフ部で基礎体力を養うトレーニングを重ねるほか、体幹トレーニングやランニングにも力を入れている。

 同世代アマの活躍が刺激だ。河本に加え、1学年下の中島啓太(20)=日体大2年=は「三井住友-」で3位となるなど好成績を残し、アマ世界ランキング1位に浮上。同じ東北福祉大3年の米沢蓮(21)は「ダンロップ-」8位でローアマを獲得した。

 「米沢は同じ大学でやっていて学べるものがたくさんある。中島選手、河本選手からもいい刺激をもらっている」。昨年プロ転向し同世代トップを走る金谷拓実(22)は大学の1年先輩。石坂友宏(21)=日本ウェルネススポーツ大3年=ら既にプロとなった大学生ライバルも多士済々だ。

 4月から大学生活最後の1年が始まる。「一番の目標はプロの大会で優勝すること。大学の試合もあるので、4年生として団体戦で全部勝つのも大きな目標。1試合1試合大事にしていきたい」。今年の男子ゴルフ界で、杉原がさらに強い旋風を巻き起こす。

 【一問一答】

 --昨年を振り返って

 「コロナ禍で調整も難しかったが、その中でもきちんと結果を残せたことはよかった」 

 --徳島から東北福祉大に進んだ

 「高校時代はショートゲームが得意ではなかった。東北福祉大は施設が他と比べていても充実していたので、僕がうまくなるにはここしかないなと思った」

 --大学に入って変わったことは

 「練習に対する姿勢。高校まではずっと一人でやっていて、楽しさを感じなかった。練習に身が入らない時もあった。今は同級生や部の人たちと一緒に練習していて楽しい。楽しくやることが大事だと気づかされた」

 --ゴルフをやってきて壁に当たったこと

 「高校2年のときにドライバーが軽いイップスみたいな感じになった。無理だなと思った時期もあったが、あきらめずにやろうと思って3年の冬にかけてめちゃくちゃドライバーの練習をして体にしみこませた。普段は一日50球くらいだけど、200から300球くらい打っていた」

 --2019年に下部ツアーで優勝した

 「本当にまぐれで勝ってしまった。自分の実力で勝った試合だとは思っていない」

 --野球好き

 「日本ハムが好き。大谷翔平選手が好きだった。応援するうちにチームが好きになった」

 --好きなゴルファーは

 「タイガー・ウッズ。スーパースターという感じ。スター性があってかっこいい」

 ●…今年3月に1学年上の金谷が卒業。大学ゴルフ部主将の金谷は19年の「三井住友VISA太平洋マスターズ」でアマ優勝を果たし、昨年の「ダンロップフェニックス」でプロ初勝利を飾った。杉原は「偉大な先輩。気さくで何でも答えてくれるすごく優しい方。いなくなるのはすごく寂しい」と本音を明かし、「金谷さんと同じようなレベルとまではいかないが、僕も米沢もいるし引っ張っていけたら」と気合を入れた。

杉原 大河(すぎはら・たいが)

1999(平成11)年11月4日生まれ、21歳。徳島市出身。5歳でゴルフを始める。2014年に世界ジュニア選手権、18年国民体育大会で優勝。19年10月「エブリワン・プロジェクト」で史上3人目となる下部ツアーでの優勝を果たす。ドライバーの平均飛距離は310ヤード。得意クラブはアイアン。東北福祉大3年。175センチ、80キロ。