2020.11.16 21:11

「タイガーが着せてくれるなんて…」夢をかなえたダスティン・ジョンソン涙の完全V/マスターズ

「タイガーが着せてくれるなんて…」夢をかなえたダスティン・ジョンソン涙の完全V/マスターズ

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グリーンジャケットをウッズ(右)に着せてもらうダスティン・ジョンソン(ロイター)

グリーンジャケットをウッズ(右)に着せてもらうダスティン・ジョンソン(ロイター)【拡大】

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 男子ゴルフのメジャー、マスターズ・トーナメントは15日、米ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGC(パー72)で最終ラウンドが行われ、首位から出たダスティン・ジョンソン(36)=米国=が68で回り、通算20アンダーで大会初制覇を果たした。メジャー2勝目、米ツアー通算24勝目。2位に5打差をつけ、初日から首位を守る完全優勝で大会最多アンダーパー記録を更新。新型コロナウイルスの影響で4月から延期され無観客で行われた異例の大会は、世界ランキング1位の圧勝で幕を閉じた。連覇を狙ったタイガー・ウッズ(44)=米国=は通算1アンダーで38位だった。

 ◆大会史上最少スコア20アンダー

 世界1位の実力を見せつけた。D・ジョンソンがウッズらの大会最多アンダーパーを2打更新する記録的な勝利。無観客の静かな会場で昨年覇者のウッズからグリーンジャケットを着せてもらうと、涙をぬぐった。プレー中は終始冷静な“DJ”が、表彰式で何度も声を詰まらせた。

 「子供の頃からの夢だった…言葉にならない…タイガーが着せてくれるなんて最高だ」

 ◆キャディーの弟と…喜び分かち合い

 2位に4打差をつけて出て、4、5番を連続ボギーとしたが直後の6番(パー3)でバーディーを取り返した。11番からの名物難ホール“アーメンコーナー”の最後、パー5の13番では2オンを狙える位置から刻んだ上で4メートルのバーディーパットを決めた。重圧の中、リスクを避けながら伸ばす技量があった。定評のある飛距離は今大会平均306・7ヤードで6位、フェアウエーキープ率13位、パーオン率1位。まさに盤石だった。

 勝利を確実としていた最終18番グリーン。キャディーを務める弟のオースティンさんが先に感極まった。パトロンの大歓声はなかったが関係者の拍手の中、熱い抱擁で喜びを分かち合う。「この瞬間を弟と共有できて最高だ」。大会初制覇の感慨に浸った。

 ◆故郷が近く…子供の頃からの夢

 今年10月、新型コロナウイルス感染のトラブルに見舞われた。「ZOZOチャンピオンシップ」などを欠場し、前週の「ヒューストン・オープン」で復帰したばかり。昨年大会ではウッズに1打差及ばず惜敗していたこともあり、「今年はどうしても勝ちたかった」。2016年「全米オープン」に続くメジャー2勝目で、自身に降りかかった“コロナ禍”も吹き飛ばした。

 会場から車で1時間ほどの場所で生まれ育ち、幼い頃から「これを決めればマスターズ優勝」と思いながら練習に励んできた。「たくさんメジャーで優勝するのが夢だ」。5カ月後にやってくる春の「マスターズ」でも、DJが主役となる。

 【ダスティン・ジョンソンという男】

 ★生まれ 1984年6月22日生まれ、36歳。米サウスカロライナ州コロンビア出身。

 ★プロ転向 2007年。08年からツアー参戦。

 ★初メジャーV 16年の「全米オープン」最終日、ホールアウト後に1罰打が科されるハプニングがあったものの、2位に3打差をつけて優勝した。

 ★飛ばし屋 昨シーズンの平均飛距離は311・0ヤードで全体10位。

 ★家族 パートナーはアイスホッケー界の英雄、ウェイン・グレツキー氏(カナダ)の娘、パウリナさん。テイタムとリバージョーンズという名前の2人の子供がいる。実弟のオースティンがキャディーを務める。

 ★バスケットボール 祖父のアート・ウィスタント氏は元バスケットボール選手。ダスティン自身も高校時代までバスケットボールをしていた。

 ★米ツアー勝利数 24勝。うちメジャー2勝。

 ★サイズ 193センチ、86・2キロ。

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