2020.9.23 07:30

【ツアーこぼれ話】42歳・高山忠洋「一からのスタート」

【ツアーこぼれ話】

42歳・高山忠洋「一からのスタート」

フジサンケイ・クラシックでティーショットを放つ高山忠洋=3日、富士桜CC

フジサンケイ・クラシックでティーショットを放つ高山忠洋=3日、富士桜CC【拡大】

 今月上旬に男子ツアー国内開幕戦「フジサンケイクラシック」が開催され、男子・女子・シニアの3ツアーが再開した。今年も現場での“こぼれ話”を紹介する。

 右目の病気で戦線を離れていた男子ゴルフの高山忠洋(42)が、今季国内開幕戦となった「フジサンケイクラシック」(9月3-6日)で2年ぶりのツアー復帰を果たした。寂しい無観客のコースだったが、「本当に幸せを感じた。感動しながら打っていた」と喜びをかみしめた。

 2018年夏の大会で視界がゆがみ、目まいに襲われた。ゴルフどころではなくなり病院に駆け込むと、診断は「中心性漿液(しょうえき)性脈絡網膜症」。失意の中、同年12月に手術を受けた。

 通算5勝のベテランの思いは一つ。もう一度ツアーに出たい-。治療を続け、本格的にクラブを握ったのは今年1月。最初は距離感がつかめず、150ヤードが200ヤードにも見えたという。「本当に一からのスタート。新生・高山忠洋を作るイメージだった」と振り返る。

 コロナ禍で国内初戦が4カ月半も遅れたのが幸いし、「何とか滑り込んだ」。視界の端にゆがみは多少残るが、野球経験を生かした力強いショットは健在で通算3アンダーの12位と上々の結果を残した。「日差しを受けたグリーンも見え方は問題なし。戦えるレベルに戻ってきた」と安堵感をにじませた。

 特別保障制度を使っての復帰で、今季は限られた試合数で稼がなくてはならない。42歳の実力者は確かな第一歩を踏み出し「サポートしてくれた人に感謝し、もっといいプレーを」と決意を新たにした。

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