2020.7.31 05:03

佐藤信人、JGTO理事として「リスク考えると…」 思い複雑デビュー/国内シニア

佐藤信人、JGTO理事として「リスク考えると…」 思い複雑デビュー/国内シニア

シニアデビューした佐藤信人(日本プロゴルフ協会提供)

シニアデビューした佐藤信人(日本プロゴルフ協会提供)【拡大】

 新型コロナウイルスの影響で中止が続いていた今季ツアーが約3カ月半遅れで開幕。男女を含めた国内ツアーでコロナ禍後初めて観客を受け入れて実施し、この日は323人が駆け付けた。シニアデビューとなったレギュラーツアー9勝の佐藤信人(50)=フリー=はイーブンパー72で32位発進。柳沢伸祐(54)=アビバHD=が8アンダー64で首位に立った。

 4月中旬にスタート予定だったシニアツアーが、コロナ禍を受けて急きょ新設された大会でようやく幕を開けた。国内ツアーでは今季初となる有観客試合。悪天候の中、300人以上が詰めかけた。

 3月で50歳となった佐藤は、満を持してシニアデビュー。6年ぶりの実戦復帰で、「緊張して練習通りのことが全然できなかった。アクセルを踏もうとしているのに、ブレーキを踏んでいる感じ」。2002年「フジサンケイクラシック」などレギュラーツアー通算9勝の名手も、イーブンパー72の発進に苦笑いを浮かべた。

 「この時期に試合をやる大変さは分かっている。選手としてはありがたいの一言」と感謝。一方、佐藤は国内男子ツアーを統括する日本ゴルフツアー機構(JGTO)の広報担当理事も務めている。コロナ禍の状況下で「ゴルフはけっこう安全(なスポーツ)」とアピールしつつも、「試合をするには感染対策が必要だし、お金もかかる。リスクを考えると主催者が踏み出せないのも分かる」。“運営側”として複雑な思いも吐露した。

 感染予防策は万全を期した。入場口にはうがい用の次亜塩素酸水、体温測定用のサーモグラフィーを設置。フェースガード、マスク、ビニール手袋が無料で来場者に配布された。さらに、観客が“密”となることを避けるため、小池百合子東京都知事のお面を付けたスタッフ約30人が「ミッツポリス」と称して会場を巡回した。

 国内ツアーは女子が6月の開幕戦に続き8月の第2戦も無観客で開催。男子は再開時期が確定していない。有観客の“先陣”を切った会場で、ギャラリーの温かい拍手が響いていた。(八木拓郎)

  • ギャラリーの密を避けるため、コースを巡回した“ミッツポリス”
  • サーモグラフィーによる検温や、うがいコーナーが設けられたギャラリーゲート