2020.6.30 05:00

【記者の目】リオ五輪代表逃し負のスパライル…渡辺の感動の瞬間、コースで見届けたかった

【記者の目】

リオ五輪代表逃し負のスパライル…渡辺の感動の瞬間、コースで見届けたかった

苦しかった日々を振り返り、渡辺はインタビュー中に涙を見せた(Getty Images/JLPGA提供)

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 失礼は承知で書く。まさかの優勝だった。この日が来ると信じてはいたが、いつしかそれは願望に近いものになっていた。2015年シーズン、ゴルフ特集面の連載で渡辺を1年間追いかけた。その年は2勝。だが、翌年のリオ五輪代表を逃してから負のスパライルに陥り、笑顔が消えていく渡辺に話しかける言葉も見つからなくなっていた。

 「子供の頃から飛んでいた。秘訣(ひけつ)は分かりません」という天性の飛ばし屋。元々の持ち球は左に曲がるドローだが、プロ転向後は方向性を重視して右に曲がるフェードに変えた。しかし成績が下降し始めた17年以降ドロー、ストレート、フェードとコロコロ変えて深みにはまった。フェードを貫くと決めたのは昨年夏。同じ悩みからひと足先に復活し、親身に支えてくれた同い年の親友、比嘉真美子の存在も大きかっただろう。

 今大会は規定ホール数(72ホール)の完遂を目指し予備日を設定。同じ目的で予備日を設けているのは「日本女子オープン」「日本女子プロ選手権」だけで、主催するアース製薬の強い意向で実現した23年ぶりの月曜決着だった。ただ、復活Vはコースで見届けたかった。メディアの入場、現地取材も禁止された異例の今季初戦。次戦は感動の瞬間を現地から届けたい。(ゴルフ担当・臼杵孝志)

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