2019.1.18 11:30

【乾坤一筆】当時15歳で優勝石川遼の話しぶりに感心

【乾坤一筆】

当時15歳で優勝石川遼の話しぶりに感心

特集:
ベテラン記者コラム・乾坤一筆
石川遼

 男子プロゴルフの日本ツアー開幕戦「SMBCシンガポールオープン」に出場している石川遼(27)=CASIO。今月8日付の大型企画「平成の真実」で、2007(平成19)年5月の「マンシングウェアKSBカップ」で史上最年少優勝を果たした当時アマチュアだった石川の快挙についてふれた。その紙面で、書き切れなかったことがある。

 当時の2分50秒にわたる優勝スピーチだ。ギャラリーや主催者、関係者に感謝し、キャディーをたたえた。15歳8カ月とは思えぬ、しっかりとした話しぶりだった。

 この快挙の後、父の勝美さんには「子育て論」の取材が飛び込んでくるようになったという。10年以上の時を経て勝美さんに改めて問うと「育てるんじゃなく、育つんだ。コーチや監督、学校の先生が育ててくれた」と謙遜しながら、「人の質問を理解するのが早い。どういう答えを求められているかが分かるという頭の良さがある」と分析してくれた。

 たとえば、07年のプロツアー2戦目で15位だった「フジサンケイクラシック」(山梨・富士桜CC)。「あのとき『あすは頂上を目指して駆け上がりたい』と言った。富士山を意識した。周りの雰囲気を盛り上げる答え方をする」と明かす。

 抜群の“会話力”は、今も変わらない。米ツアーでの5年間で英語力も磨かれた。勝美さんは「英語は15本目のクラブ」とコミュニケーションの大切さを訴える。

 選手会長2年目の石川は、ギャラリーとの交流をテーマに20年東京五輪も見据える。五輪のゴルフ会場では携帯での撮影が許可されていることに触れて「日本ではシャッター音が鳴るので難しい課題。ただ米ツアーも音がしなければ撮ってOK。GPSの精度が上がってきているのでゴルフ場に入ったら音が鳴らないアプリ(の推進)など、個人的にいろいろな人に相談している」。あふれ出る言葉に、いつも感心させられる。

清野 邦彦(せいの・くにひこ)

 1987年入社。夕刊フジ時代はサッカーのオフトジャパン、セリエA、リレハンメル冬季五輪、全英オープンゴルフ、W杯日韓大会など海外取材。運動部デスクを経て11年に運動部長。16年10月からサンケイスポーツ運動部編集委員ゴルフ担当。今冬は富良野などでスキー特訓。ゴルフシーズンへ向けて準備万端?

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