佐野修一、バンカー脱出法は砂だけ打て

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インパクトの状態でアドレスを作る

 ゴルファーの悩みを解決する「寺子屋ゴルフ」シリーズの第3弾。ジャンボ軍団で腕を磨いた自衛隊出身プロの佐野修一(70)=レイケン=が指導する自宅の練習場に、なんとサンケイスポーツを読んだ女子プロの金井智子(35)=MY ASSOC Inc.=が“駆け込んで”きた。いろいろと悩みを打ち明ける金井を診断した佐野は、まずバンカーからの脱出法を指南した。(取材構成・稲垣博昭、写真・福島範和)

 昨年のプロアマ戦で同組になったことがある金井プロが、駆け込んできました。金井プロは身長1メートル68と女性としては長身で、腕や足も長い。悩みを聞けば、「バンカーショットでよくトップする」とのことでした。

 バンカーショットのアドレス時に、手元が浮いているように見えます。いかにもトップする感じで、苦手意識が伝わってきます。バンカーショットは、ドライバーやアイアンとは別物と考えてください。ボールではなく、砂だけを打つ。砂を“どれだけ取ればいいか”などという理屈は不要です。クラブの入れ方に気をつけるだけでいいのです。

 アドレスで、まずはインパクト時の形を作りましょう。左足に体重が乗って、左腰がグッと入る。手の位置は自然とハンドダウンになって、頭の位置は真ん中に残っているでしょう。

 そのインパクトの姿勢を保ったまま、クラブを振り上げてください。左足に体重が乗っていて、大きな体重移動はいりません。この打ち方なら楽に打てますし、脱出もできるはずです。

 特に女子プロのバンカーショットを見ていると、腰を動かそうとする選手が多いと感じます。しかし、これではスイングにぶれが生じてミスが多くなります。最初からインパクトの形を作っておけば防ぐことができるでしょう。

 距離感をつかむには、ピンが近ければ右足前方にボールをセット。ピンが遠ければ右足よりもやや内側に入れてください。あとはバンカー練習を重ねて感覚をつかむしかありません。

 最初からインパクトの形を作って打つバンカーショットなら、アマチュアの方でも「キュッ、キュッ」と止まるボールが打てると思います。ぜひ、やってみてください。

★プロアマ戦で助言受け

 2007年のプロテストに合格したプロ12年目の金井は昨年、シニアと女子プロの混合プロアマ戦で佐野と同組になった。一緒に回りながら受けたアドバイスが分かりやすく、「指導を受けたい」と考えていたところにサンケイスポーツの「寺子屋ゴルフ」を読み、関係者を通じて“生徒”としての登場を直訴してきた。

 金井は那覇市出身。16歳でゴルフを始め、東北福祉大卒業。1メートル68と女子プロの中では背が高い。09年の下部ツアー「日医工カップ」でプロ初優勝を挙げた。レギュラーツアーでは14年の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」の6位が最高位。ツアー初優勝と賞金シード獲得を目指して奮闘中だ。

■佐野 修一(さの・しゅういち)

 1948(昭和23)年3月31日生まれ、70歳。埼玉・本庄市出身。自衛隊からサラリーマンを経て、25歳でゴルフを始める。80年にプロテスト合格。87年「ブリヂストン阿蘇オープン」での2位が自己最高位。シニアツアー入り後は2004年「PGAフィランスロピーシニアオープン」で初優勝。今年5月に「関東プロゴールドシニア選手権」で優勝した。ティーチングプロA級ライセンスを取得、多くのゴルファーを育てた。レイケン所属。1メートル78、85キロ。

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