星野陸也、独走5差!富士桜CC史上初完全V王手だ/フジサンケイC

 
6番ホールで富士山に向かってティーショットを放つ星野。念願のツアー初優勝と完全優勝へ、あと1日だ (撮影・福島範和)

 フジサンケイ・クラシック第3日(1日、山梨・富士桜CC=7530ヤード、パー71)星野陸也(22)=フリー=が8バーディー、3ボギーとこの日ベストの66で回り、通算11アンダーで首位をキープ。2位との差を1打から5打へ広げた。3日間一度も首位を譲らず、この大会の4日間競技では21年ぶりとなる完全優勝、そして自身にとってレギュラーツアー初勝利へ王手をかけた。2位は通算6アンダーで重永亜斗夢(29)=ホームテック=ら3人。

 最終18番(パー4)、星野が6メートルを沈めてバーディー締め。完全優勝をグッと近づけた。2位に5打差をつけて迎える自身初の最終日最終組。ツアー初優勝へ、その勢いは増すばかりだ。

 「いい緊張感のなかで自分のゴルフがうまくできた。ショットが好調なのが強みでした」

 前日に1WであわやOBというティーショットを放った8番(パー4)では、3Wを選択。しっかりとフェアウエーをキープし、160ヤードからPWで横3メートルへつけてバーディーを奪った。この3日間のドライビングディスタンスは328・67ヤードで全体4位の飛距離を誇るが、1Wを握ったのはこの日わずか6ホール。冷静なコースマネジメントも、好スコアを支えている。

 7番(パー3)では「アイアンショットの入りも良くなって、いつもより10ヤードくらい飛んでいる」と176ヤードでPWを選択してもピンの奥へ。約1000メートルの標高で飛距離が出ることもあり、「明日も飛びすぎないか心配です」と苦笑いの22歳は、まだまだ発展途上中だ。

 6月には「全米オープン」で海外メジャーにデビューした22歳。結果は予選落ちだったが、世界のトッププロを間近に見て、「力が入っていないところや球筋がすごく勉強になった」。そして「最大の目標は海外メジャーで勝つこと。25、26歳くらいにはPGA(米ツアー)に挑戦したいですね」と目を輝かせる。

 海外進出のためにも、直近の目標は富士桜での優勝だ。「このコースにしっかり向き合うことが大事。自分がいけるときにはしっかりと狙って、マネジメントをうまくやって頑張ります」。

 完全優勝を実現すれば、詳細な記録が残る1978年以降の富士桜の72ホール競技では初めてとなる。歓喜に沸く瞬間まで、富士桜の主役は誰にも譲らない。(原田遼太郎)

 ◆主催 サンケイスポーツ、産経新聞、フジテレビ、文化放送、ニッポン放送、BSフジ

 ◆主管 日本ゴルフツアー機構

 ◆後援 日本ゴルフ協会、日本プロゴルフ協会、日本ゴルフトーナメント振興協会、山梨県、富士河口湖町、夕刊フジ、フジサンケイビジネスアイ

 ◆協力 富士吉田市、鳴沢村、富士五湖観光連盟、河口湖観光協会、河口湖温泉旅館協同組合

 ◆特別協力 富士観光開発、富士急行、山梨放送

 ◆協賛 日清オイリオグループ、ヤクルト本社、アサヒビール、鹿島建設、大和ハウス工業、日産自動車、日本生命、東芝、ALSOK、ダンロップスポーツマーケティング

 ◆運営企画 ランダム アソシエイツ

 ◆競技運営 ダンロップスポーツエンタープライズ

★公開インタビュー

 星野はこの日、ホールアウト後にクラブハウス前で行われた「ヒーローインタビュー」に登場した。「応援が力になって最後もバーディーが取れた。まだ1日残っているので、油断せず自分のプレーを心がけたい」とギャラリーに誓った。公開インタビューは石川遼選手会長のもと、ファンサービスの新しい取り組みのひとつとして今季から行われている。

データBOX

 ◎…通算11アンダーの星野が最終日に3アンダー68を上回って優勝すれば、2005年に富士桜CCに会場を移して以降(すべてパー71)の大会最少スコア(最多アンダーパー)を更新する。これまでの72ホールの最少記録は、05年の丸山大輔と08年の藤島豊和の271(通算13アンダー)。09年の石川遼の272(通算12アンダー)が続く。

星野 陸也(ほしの・りくや)

 1996(平成8)年5月12日生まれ、22歳。茨城・友部町(現笠間市)出身。姉の影響で6歳からゴルフを始める。茨城・水城高時の2013、14年に「関東ジュニア選手権」を連覇。16年6月に日大を中退し、同7月にプロ転向した。今季最高成績は「日本ツアー選手権森ビル杯」の5位。獲得賞金は2005万3453円で21位。得意クラブはドライバーで平均飛距離は約300ヤード。1メートル86、76キロ。

Read more