大逆転Vへゆくぞ亜斗夢!重永、急浮上「66」/フジサンケイC

 
重永が体ごと“池ポチャ”しそうなところから、ナイスアプローチ!(撮影・戸加里真司)

 フジサンケイ・クラシック第3日(1日、山梨・富士桜CC=7530ヤード、パー71)首位に5打差の14位から出た重永亜斗夢(29)=ホームテック=が6バーディー、1ボギーの66とスコアを伸ばし、通算6アンダーの2位に浮上した。同じく2位に木下稜介(27)=ハートランド、今平周吾(25)=フリー=が並んだ。首位を走る星野陸也(22)=フリー=とは5打差。20代の3人が大逆転優勝を狙う。

 激戦の富士決戦で、重永が優勝戦線に急浮上だ。16番(パー3)で、あわや池ポチャのショットを放ちながらもパーセーブ。最終18番(パー4)はバーディーで最終日に望みをつないだ。

 「上がりのバーディーは気持ち良かった。16番? 最後のバーディーで忘れていた」

 まさに間一髪だった。賞金500万円のホールインワン賞もかかる16番。重永の第1打は、グリーン左手前の斜面を転がり落ちた。その先には池。ギャラリーも思わず「止まれ!」と叫ぶ。残り10センチで球が止まった。

 少しでも足を踏み外せば池に落ちてしまう状況。「ボギーでもいいと思っていた」。ここでアプローチをピン手前3メートルに寄せ、危機を乗り切った。「2打もうかった」。ホッと息をついた。

 今季は前週初優勝の出水田(いずみだ)大二郎(25)=TOSS=ら九州勢が、国内ツアー10戦中5勝と好調。その先駆けが国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」でツアー初優勝を果たした熊本出身の重永だった。それだけに2勝目の期待もかかる。

 自身の名前の由来である「鉄腕アトム」にちなみ、「十万馬力とまではいかないが、一馬力くらいで頑張ります」。富士桜では昨年大会の4打差を超える“最大差逆転V”へ、アトムが飛ぶ。(阿部慎)

データBOX

 ◎…「フジサンケイクラシック」での最終日最大差逆転優勝は、1990年大会の尾崎将司の8打差。富士桜CCでは昨年大会のH・W・リューの4打差。国内男子ツアーでは83年「ゴールドウィンカップ日米ゴルフ」の中嶋常幸、2013年「日本プロ日新カップヌードル杯」の金亨成の9打差。

重永亜斗夢(しげなが・あとむ)

 1988(昭和63)年9月14日生まれ、29歳。熊本市出身。9歳でゴルフを始める。福岡・沖学園高時代に「全国高校選手権春季大会」で優勝。日大に進学するも1年で中退し、2008年3月にプロ転向。今年4月の「東建ホームメイトカップ」でツアー初優勝。今季獲得賞金は2975万2250円で賞金ランキング11位。得意クラブはサンドウエッジ。ドライバーの平均飛距離は280ヤード。1メートル72、60キロ。

★2日「ギャラリー抽選会」

 大会最終日の2日には、豪華賞品が当たる「ギャラリー抽選会」が実施される。ギャラリーゲートから入場の際に配られる抽選券を持参している人を対象に、表彰式終了後の18番グリーンで行われ、富士桜CCのプレー券をはじめ、ゴルフバッグ、ドライバーなどが当たる。

★大会ガイド

 【開催日】8月30日(木)-9月2日(日)=本戦

 【賞金】総額1億1000万円(優勝2200万円)

 【開催コース】富士桜カントリー倶楽部=山梨県南都留郡富士河口湖町小立7187の4

 【アクセス】▼電車=新宿駅より所要1時間50分。富士急行線「河口湖駅」で下車。大会期間中は無料ギャラリーバスを運行▼車=中央自動車道「河口湖IC」から約10分。東富士五湖有料道路「富士吉田IC」から約10分

 【入場券】▼当日券=2日(最終日)4000円(同伴者のいる高校生以下は無料)▼問い合わせ=大会事務局(電)03・5500・8253

富士桜カントリー倶楽部

 1975(昭和50)年10月に開場。設計は志村和也氏。富士の北麓、標高約1000メートルに位置し、ほとんどのホールから富士山が望める絶好のロケーション。96-2003年は「フジサンケイレディスクラシック」、05年から「フジサンケイクラシック」の舞台となっている。

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