須貝昇の「今年のリンクスでつかんだ飛ばしのコツ」編

シニアプロが教える上達のツボ
ボールを上から押さえつける低弾道の球筋

 男子シニアツアーの「コマツオープン」が30日から3日間、石川・小松CCで開催される。ツアーを主管する日本プロゴルフ協会(PGA)の協力によるレッスンの第10弾は、「全英シニアオープン」の優勝経験もある須貝昇(68)=フリー=が今年のリンクスでつかんだ飛ばしのコツを、惜しみなくレッスンする。 (取材構成・稲垣博昭、取材協力・嵐山CC)

 7月のシニアメジャー「全英シニアオープン」は2002年大会で優勝して出場権を得て、ほぼ毎年出場させてもらっています。今年の舞台はシニア初開催の“聖地”セントアンドルーズでした。

 第1ラウンド後につかんだ飛距離アップは、アマチュアゴルファーでも簡単に実践できます。キャリーでも220ヤードしか飛ばずに悩んでいましたが、同組のビリー・メイフェア(52)=米国=が強風下でも高弾道ショットを打っていたスイングを目の当たりにして、ハッとさせられたんです。

 これまでは、ボールを上から押さえつけて低弾道の球筋を意識していました。ただボールやクラブの進化で、風が強くても昔ほどの影響を受けなくなっています。“ビッグボール”を打つためのヒントを2つ挙げます。

 〔1〕【アッパーブローでボールをとらえる】元来カット打ちだったため、ボールを上からつぶそうとしていました。方向性は安定するのですが、フェース面に球が食いついてくれないためドロップして飛距離をロスしていました。

 そこで、力まずにインパクトすることを心がけ、風が吹いていても球を押さえつけずにアッパーにクラブヘッドを入れるようにしました。注意点はダウンスイングで右肩を下げすぎず、肩のラインをなるべく平行に保つこと。これで球が高くなり飛距離も稼げます。

 〔2〕【飛球線方向にヘッドを出す】アッパーで球をとらえても、カット打ちだとフォローでは体の左方向に“引っ張る”傾向になります。長年の癖ですね。

 しかし、ボールを曲げようとか飛ばそうとする気持ちではなく、狙ったところにボールを運ぼうとする意識でヘッドを飛球線方向に真っすぐフォローを取れば、ストレートボールが打てるようになります。

 地面が硬いリンクスでも320ヤードの飛距離を記録。50年近くゴルフをしてますが、最大の発見でした。また、ゴルフの楽しみが出てきました。皆さんも実践してみてください。

★今週のシニアツアー

 シニアの老舗大会「コマツオープン」が、あす30日に開幕する。石川・小松CCを舞台に3日間の熱戦を繰り広げる。前年覇者の金鐘徳(57)=韓国、年齢以下のスコアで回るエージシュートを昨年達成した海老原清治(69)=我孫子GC、2015年大会覇者の崎山武志(55)=アビバHD=らが出場する。

須貝 昇(すがい・のぼる)

 1949(昭和24)年10月16日生まれ、68歳。東京・北区出身。19歳でゴルフを始める。川越CCの研修生としてプロを目指し、75年にプロテスト合格。87年「サントリーオープン」でツアー初優勝など通算3勝。シニア入り後は2000年「藤田観光オープン」など2勝し、02年「全英シニアオープン」で優勝。今年7月にセントアンドルーズで開催された同大会にも出場した。1メートル77、67キロ。

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