全盛期のウッズだ!メジャー最終日自己ベスト64で9年ぶり2位/全米プロ

 
これが見たかった! 最終18番で6メートルのパットを沈めたウッズはド派手なガッツポーズ。2位で復活をアピールした (USA TODAY)

 全米プロ選手権最終日(12日=日本時間13日、米ミズーリ州セントルイス、ベルリーブCC、7316ヤード、パー70)ウッズ復活!! 6位から出たタイガー・ウッズ(42)=米国=が8バーディー、2ボギーの64で回り、通算14アンダーでメジャーでは2009年のこの大会以来となる2位に入った。ブルックス・ケプカ(28)=米国=が通算16アンダーで、今年の「全米オープン」に続きメジャー3勝目を挙げた。

 ボールがカップに吸い込まれると、代名詞のド派手なガッツポーズで雄たけびを上げた。6メートルのパットを沈めて渾身(こんしん)のバーディー締めに、鈴なりのギャラリーは拍手喝采。ウッズはパターを高々と突き上げ、歓声に応えた。メジャー9年ぶりの2位フィニッシュだ。

 「どのクラブで打っても曲がった。粘るしかないと思い、何とかその通りできた」

 首位に4打差の6位から、勝負カラーの赤いウエアで追い上げた。

 2番(パー4)の第2打を1・2メートル、続く3番(パー3)も第1打を30センチにピタリとつけて連続バーディー。8番(パー5)では第1打をギャラリーのいる左ラフ、第2打をグリーン右のバンカーに打ち込みながら3打目を50センチに寄せた。アウトはフェアウエーを1度も捉えられなかったが、スーパーショットで首位に1打差で折り返した。

 ウッズのメジャー15勝目を見届けようと競泳男子の「怪物」マイケル・フェルプス氏(米国)ら大ギャラリーからは「レッツ・ゴー・タイガー」の大合唱。インに入っても4バーディー(1ボギー)と“タイガー・チャージ”を見せて、メジャー最終日の自己ベストスコア64をたたき出した。しかし、2打及ばず、2008年の「全米オープン」以来10年ぶりのメジャー制覇はならなかった。

 09年11月に発覚した不倫騒動は乗り越えたものの、持病の腰痛が悪化。過去2シーズンはほとんど試合に出ていない。昨年4月に4度目の手術に踏み切り、同5月には薬物の影響下で車を運転し、逮捕もされた。

 トラブルが相次いだが、世界ランキング1199位まで沈んだ昨年11月にツアーに復帰。今年は体への負担が小さいスイングに変え、道具も易しいものにチェンジして3月の「バルスパー選手権」で2位。先月のメジャー「全英オープン」では一時は首位に立つなど6位となった。

 節目の100回目となった今大会でも堂々の主役を演じ、最新世界ランキングは51位から26位に浮上。全盛期の強さが戻りつつあることを改めて示した。

 「(今季前は)まともなスイングもできなかった。メジャーで2度も優勝争いをできるとは想像もしなかった」

 今季残り試合での米ツアー通算80勝目、そして来季はメジャー通算15勝目を狙う。(白石大地)

★ウッズの今後

 16日開幕の「ウィンダム選手権」を休み、1週間の休養。その後は全4戦のプレーオフシリーズへの出場を予定し、9年ぶりの年間王者を目指す。また、米国と欧州の団体対抗戦「ライダーカップ」(28-30日、フランス)について、副主将のウッズは「選手として戦えればうれしい」と言及。ランキング上位8人での出場は逃したが、主将(ジム・フューリク)推薦での残り4枠に入るかが注目される。

データBOX

 ◎…T・ウッズのメジャー2位は7度目。メジャー2試合連続トップ10入りは2009年「全米プロ選手権」2位→10年「マスターズ」4位→同年「全米オープン」4位以来。過去メジャー14勝はすべて最終日逃げ切りで、逆転優勝はない。

Read more