2021.5.22 08:42

米有力紙、ファンド傘下に 株主同意、記者らは反発

米有力紙、ファンド傘下に 株主同意、記者らは反発

 米有力紙シカゴ・トリビューンなどを抱える新聞大手トリビューン・パブリッシングが、米投資ファンドのアルデン・グローバル・キャピタル傘下に入ることが21日、決まった。トリビューンの株主がファンドによる買収に同意した。記者ら編集現場は、報道の質が低下する恐れがあるとして反発している。米メディアが報じた。

 米新聞業界は発行部数や広告収入の減少で経営が悪化し、ファンド主導の再編が加速している。アルデンは買収により、傘下に持つ新聞の発行部数が業界2位となる。買収した新聞社に大規模なリストラを迫り、業績を改善する手法で知られる。

 アルデンはトリビューン株の約3分の1を保有する筆頭株主で、経営陣に買収を提案し、2月に合意した。トリビューンの企業価値を約6億3000万ドル(約686億円)と見積もり、残りの株を既存株主から買い取る。

 記者側からはアルデンへの対抗策を模索する動きがあるとされ、今後の動向次第では経営が混乱する可能性もある。(共同)