2021.5.13 12:33

奈良のシカ死なせ懲役10月求刑 犯行後「気持ち良かった」と供述、23歳男

奈良のシカ死なせ懲役10月求刑 犯行後「気持ち良かった」と供述、23歳男

 奈良市の奈良公園で国の天然記念物「奈良のシカ」をおので襲って死なせたとして文化財保護法違反などの罪に問われた、とび職吉井勇人被告(23)=三重県松阪市=は13日、奈良地裁(石川理紗裁判官)の初公判で起訴内容を認めた。検察側は懲役10月を求刑し、弁護側は寛大な刑を求めて即日結審した。判決は26日。

 証拠調べで検察側は動機に関し、被告が「大切にしている車をシカに傷つけられたと思った。一瞬にして頭に血が上り、殺すことしか考えられなかった」と供述したと指摘。犯行後に「気持ち良かった」と話していた、とする知人の供述調書も読み上げた。

 被告の供述調書によると、凶器に使ったおのは40~50センチ大で約5年前に購入し、護身用として車に積んでいた。おのは犯行後に「車から投げ捨てた」と供述したという。

 起訴状や検察側冒頭陳述によると、2月7日午前2時ごろ、奈良公園や春日大社がある奈良市春日野町でシカ1頭の頭を、おのでたたき、死なせたとしている。

 同10日午後11時50分ごろ、松阪市内を酒に酔った状態で車を運転したとする道交法違反罪や、3月2日に自宅を捜索した際に日本刀を無登録で所持していた銃刀法違反罪にも問われている。