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【ヒューマン GWスペシャル】市川海老蔵、2児の父として「親が諦めちゃいけない」

【ヒューマン GWスペシャル】

市川海老蔵、2児の父として「親が諦めちゃいけない」

コロナ禍で團十郎襲名が延期になって1年。逆境を力に変え、前進する海老蔵

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 歌舞伎俳優、市川海老蔵(43)が自らの名を冠にした「海老蔵歌舞伎」を29、30日に東京・明治座、来月4~13日に京都・南座で開催。長男、堀越勸玄(8)と34年ぶりに古典「実盛物語」での成田屋親子共演を実現する。海老蔵は「子供たちには良い意味で争わない程度に競わせる」と説明。演目選びの裏には、勸玄や舞踊家で長女、市川ぼたん(9)への海老蔵ならではの子育て論も隠されていた。(ペ ン・栗原智恵子、カメラ・福島範和)

 知勇を兼ね備えた平家の武将、斎藤実盛に焦点を当てた「実盛物語」と成田屋親子の歴史は1956年にさかのぼる。

 当時、海老蔵の祖父(十一代目市川團十郎)と父(十二代目團十郎)が、実盛と、物語の鍵を握る太郎吉役で親子共演。87年には、9歳だった海老蔵が父と演じた。

 海老蔵は「(演出で父と)馬上に乗ってぐるぐる回ったのがすごく楽しかった」と懐かしみつつ、「舞台上では演じることに集中しているので、父がどうとかではなく実盛と太郎吉として存在していました」とプロ意識を口に。今回、太郎吉に挑む勸玄については「彼にとって一生に一度のチャンス」と思いやった。

 海老蔵の演目選びは、観客に歌舞伎の魅力を伝える構成であることはもちろん、ぼたんと勸玄の道標にもなっている。

 子育ては「平等」が信条。「お互いが伝統文化に携わることで触れ合いたいということであるならば、麗禾(れいか=ぼたんの本名)には麗禾、勸玄には勸玄の場所を作ってポイント、ポイントで刺激を与えることは必要」と説明する。

 歌舞伎が続けば舞踊を取り入れるなど工夫。今年1月の東京・新橋演舞場「初春海老蔵歌舞伎」では、ぼたんが「藤娘」で藤の精、勸玄は「橋弁慶」の牛若丸役を堂々と披露。海老蔵は、歌舞伎舞踊屈指の大曲を踊り切った愛娘について「親だからではなく、いち芸人、役者としてたいしたもんだ、というできでした」と称賛した。

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