2021.2.2 21:00

16歳長男に続き12歳次男も不登校 私はどうしていけば… ムンロ王子の人生相談(2月)

16歳長男に続き12歳次男も不登校 私はどうしていけば… ムンロ王子の人生相談(2月)

特集:
ムンロ王子の秘密に迫る

■相談

 子供の事で悩んでいます。16歳長男、12歳の次男がおります。一昨年長男が不登校になり、追っかけるようにして、次男も不登校になりました。現在長男は少しずつ通学し始めたのですが、次男は引きこもり状態です。

 以前ズバリと当てられた地元の占い師さんにみてもらったところ、ここまできたらもう…あんた次第だ、と言われました。色々専門相談窓口に行きアドバイスに従いやってみるのですが、合わない感じです。

 まずは、お母さんから不安を出さないようにとか、自分を生きているところを見せましょう、と言われるのですが、なんとも抽象的で。私はこれからどうしていけばよいのでしょう? 何か次男へのアプローチはあるのでしょうか? (ちーこさん、53歳女性、富山県、既婚)

ムンロ王子(撮影・山岸伸)

 ■タロットカードの配置

過去…棒10(正)
現在…悪魔(逆)
未来…隠者(正)
本人…杯8(正)
周囲…杯7(正)
結果…杯4(逆)
アドバイス…太陽(逆)
全体支配力…剣3(逆)

 ■カード解説

 最近よくあるご相談です。しかも兄弟揃ってというパターン。親としては気が気でないですね。早速タロット占いの結果についてみてみましょう。

 まず過去のカードは「棒の10」の正位置で、重荷を背負って耐えている姿。耐えているというよりは投げ出す寸前といったほうが良いみたいで、相談者の心境を表しています。全体支配力は「剣の3」の逆位置、心に傷を負って悲しんでいる姿。お子さんが2人とも不登校なのですから、もちろんそのことで傷心しているのでしょう。

 本人は「杯の8」の正位置、今まで積んできた8個の杯を振り切って思い切り飛び出すという意味。周囲には「杯の7」の正位置、夢が膨らんであれもしたいこれもしたいと期待に胸を膨らませている姿。現在は「悪魔」の逆位置、束縛からの解放という意味で解き放たれて自由になると出ています。

 未来には「隠者」の正位置、自分の人生と向き合う。結果には「杯の4」の逆位置、4杯目の杯を飲む、という意味。それに対してアドバイスは「太陽」の逆位置、道が見つからない暗黒の世界…。つまり、全体としては『道が見つからない暗黒の世界から脱出して自分の道を見つけろ』ということです。

 ■アドバイス

 相談者は53歳の既婚女性です。16歳の長男の不登校に感化されて12歳の次男までも不登校になっているようですが、まず不登校の原因が何かによります。いじめなのか、甘えなのか、それによって対処は大きく変わります。長男が不登校になったのはそれなりに理由があるのでしょうが、少しずつ通学し始めているようなので、様子を見守るしかないですね。問題は次男。お兄さんが学校に行かないで済んでいるのをみて追随しているだけなのか、それはキッカケに過ぎなくて、もともと学校に行きたくない原因、例えばいじめなどがあったのか、その辺りをもう少しお母さん自身が知る必要があります。

 子供についてのご相談の多くは、母親が自分のことのように心配し過ぎて客観的に状況認識ができず、かえって事態を悪化させているケース。子育てには5段階あります。妊娠してお腹に胎児を宿した時から、女性には母親としての母性が強まり「子供を守ろう」とする意識が芽生えます。そして無防備で全てを委ねる乳児を育てながらさらにその気持ちは強くなる。これが第一期です。

 第二期は、歩けるようになりお話ができるようになる幼児の時期ですが、まるで自分の分身ができたみたいで、それまでの育児の疲れを吹き飛ばしてくれるように幸せな気持ちにさせてくれる、子育てで一番楽しい時期です。第三期が小学校に通い社会と接するようになり、母親とは違う世界に触れる。その時に母親が強い母性を維持したままで「子供を守ろう」とし続けると、甘やかして社会に適合できない子供を作ることになるのです。

 さらに第四期が就職をして社会人となるいわゆる「年齢的に成人」となるときで、子供が巣立つ時ですが、いきなり成人になったから明日から子離れというわけにはいきません。第三期の段階でその準備をする必要があります。第二期の幸福感に浸ったまま迎える第三期で上手く子離れができないと、いつまでも甘えた子供のまま巣立てなくなるものです。

 最後の第五期は、結婚をして家庭をもち社会的責任をもつようになる「社会的な大人」となるときで、これで子育ては終わります。タロット占いの相談で「子供が就職しない」「なかなか結婚しない」「早く孫の顔がみたい」などで悩んでいる場合の多くは、結局第二期の「母親」のままで。第三期の子離れが上手くできていないのです。

 もちろん、就職しないことや結婚しないことを心配するのは母親である以上仕方のないことですが、それをあたかも自分のことのように悩んでいるところが問題。不登校の子供に対処するには、同じ目線で臨んではいけません。10歳を超えたら反抗期がくるように自我が目覚め自分でやりたいという欲求が芽生える大事な時期。その中で他力本願的にお兄さんの不登校に追随する次男に対しては、まず不登校がどういうことなのかをきっちり話して言い聞かせる必要があります。

 説明できないなら、本を読んだりセミナーに行って勉強してください。「家に居たほうが楽しい、楽だ」という刹那的なメリットを優先することで失うデメリットについてきっちりと説明するべき。それを知った上でも不登校を続けるなら、無理矢理学校に行かせるわけにいかないので、家にいさせないようにするため地域のイベントやボランティアに参加させるようにした方が良いですね。昔の子供は家にいると畑仕事や子守をさせられるので、それが嫌で喜んで学校に行ったものです。「家にいるより学校の方が楽しい」と思わせないといけません。

 しかし…。それより問題なのは相談者自身の人生です。占い結果の「夢が膨らむ」というのは、今は自分の未来に向かって夢を膨らませなくてはならない時で、結果にある4杯目の杯とは夫と2人の子供(合わせて3杯)とは別の自分自身の人生です。確かに子供が不登校なのは心配ですが、それに引きずられて相談者自身が子離れのタイミングを逸して社会復帰できないでいると、将来3人のニートを夫が養う羽目になります。

 人生100歳時代。最初の20年は「未成年」で最後の10年を「老後」と位置づければ、自分が自由に生きられる期間は70年。半分は35年、つまり55歳が折り返しの年齢となります。53歳の相談者はまさに折り返し地点に差しかかろうとしていて、次男が高校に入る3年後には社会復帰をしなくてはならないのです。『隠者』の示す「人生と向き合う」とは後半の35年間の人生に向けて大きく舵取りをする大事な時期を意味し、結果の「4杯目を飲む」、本人の「8個の杯を置いて飛び出す」とは、自分を犠牲にする子育てを卒業して自分自身の人生と向き合いなさい、ということなのです。

 今回の不登校は、子供に自分の人生と向き合わせるのに良い機会なので、このタイミングにしっかりと子離れの予行練習をしてください。2人の息子に対して、目の前のやらなければならないことを怠けるとさらに厳しい将来が待っていること、人はどこかで必ず帳尻が合うようにできているので、その場しのぎで逃げても逃げ切れるものではないことをしっかりと理解させるべきです。まさに「若い時の苦労は買ってでもせよ」。これは息子だけではなく、相談者自身にも言えることかも知れませんね。グッド・ラック!

 ムンロ王子の「タロット人生相談」応募方法

 「ムンロ王子の占館(やかた)」では、ムンロ王子が皆さまの悩みにお答えする「タロット人生相談」を募集中。1.相談内容(400文字以内)2.お名前(匿名およびハンドルネーム可)3.年齢4.性別5.居住地(都道府県)6.既婚or未婚7.ご自身のメールアドレスを明記し、以下のアドレス(spo-info@sankei.co.jp)に「タロット人生相談」の件名でお送りください。抽選で毎月1名のご相談をムンロ王子がタロットで占い、結果は次回3月の「今月のカード」とともにコーナー内で掲載します。採用された方にはムンロ王子のサイン入りグッズをプレゼント。