2020.12.25 11:01

作詞家・直木賞作家なかにし礼さん死去、82歳 「北酒場」「石狩挽歌」など手掛ける

作詞家・直木賞作家なかにし礼さん死去、82歳 「北酒場」「石狩挽歌」など手掛ける

なかにし礼さん

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 「北酒場」「石狩挽歌」などのヒット曲で知られる作詞家で、直木賞作家のなかにし礼(なかにし・れい、本名中西礼三=なかにし・れいぞう)さんが23日午前4時24分、心筋梗塞のため東京都内の病院で死去した。82歳。旧満州(現中国東北部)生まれ。葬儀・告別式は家族のみで行い、後日お別れの会を開く予定。喪主は妻中西由利子(なかにし・ゆりこ)さん。

 学生時代からシャンソンの訳詞に取り組み、俳優の石原裕次郎さんの勧めや歌手菅原洋一のヒット曲「知りたくないの」(1965年)の訳詞を手掛けたことがきっかけで作詞家になった。

 60年代後半から80年代にかけ、黛ジュン「天使の誘惑」、北原ミレイ「石狩挽歌」、細川たかし「北酒場」、黒沢年男(現年雄)「時には娼婦のように」など多くのヒット曲を出した。手掛けた歌詞は約4000曲。

 その後は作家活動に軸足を移し、98年に長編小説「兄弟」を発表。2000年に「長崎ぶらぶら節」で直木賞を受賞した。ほかの小説に、旧満州を舞台に激動の時代を生きた女性を描いた「赤い月」やNHK連続テレビ小説「てるてる家族」の原作「てるてる坊主の照子さん」など。

 クラシック音楽にも造詣が深く、オペラ「静と義経」では台本や演出を担当し、ミュージカルの作詩も手掛けた。

 テレビの情報番組のコメンテーターとしても親しまれたが、12年に食道がんを告白。15年3月に再発を公表していた。