2020.9.24 05:01

師匠・杉本八段の贈る言葉「今やっと本編の始まり」 藤井棋聖に熱い期待/将棋

師匠・杉本八段の贈る言葉「今やっと本編の始まり」 藤井棋聖に熱い期待/将棋

特集:
藤井聡太二冠
就位式で師匠の杉本昌隆八段から2度目となる花束を手渡された藤井聡太棋聖(撮影・桐山弘太)

就位式で師匠の杉本昌隆八段から2度目となる花束を手渡された藤井聡太棋聖(撮影・桐山弘太)【拡大】

 将棋の「第91期ヒューリック杯棋聖戦」(産経新聞社主催)の就位式が23日、異例の形で行われた。史上最年少のタイトルホルダーとなった藤井聡太棋聖(18)=王位=の活躍を出席者らが祝い、壇上に立った師匠の杉本昌隆八段(51)は2回目となる花束を新棋聖に贈呈。さらにまな弟子がタイトル獲得後、連れだって杉本八段の師匠であった故板谷進九段の墓前に吉報を報告したことなどを披露した。

 7月のタイトル獲得時に続いて、師匠が藤井新棋聖に祝福の花束を渡した。

 「師匠から2度も花束もらってうれしいのかな」。おどけながら大きな花束を贈る杉本八段に、18歳の新棋聖はリラックスした笑みを返した。

 2人はそれぞれ、杉本八段の師匠であった故板谷進九段の墓前に、タイトル獲得を報告したことを明かした。藤井棋聖は「板谷先生に直接お会いしたことはないんですが、ご報告できたのは非常に良かった」と話した。

 杉本八段によると、19日に藤井棋聖と名古屋市内で墓参した。故板谷九段は、「東海地区にタイトルを持ち帰る」ことが悲願だったが、1988年にくも膜下出血のため、47歳の若さで急逝した。

 19歳のときに師匠を亡くした杉本八段は「(藤井二冠と)お墓に一緒に行けたのは今回が初めて。タイトル獲得を報告出来て感無量でした」。一門の悲願を成就できたことで肩の荷が下りたようにしみじみ語った。

 最年少二冠となった弟子の活躍については、「29連勝の時に映画で言うなら、まだ予告編と私は言ったんですが、今やっと本編が始まったぐらい。これから途方もない記録を作っていく」と熱い期待を寄せていた。

  • 新棋聖の証しとして賞杯が贈られた=23日午後、東京都港区の「グランドニッコー東京台場」(撮影・桐山弘太)