2020.9.17 10:29

ボーイングが設計上の欠陥隠蔽 「737MAX」2度の墜落事故、調査を公表

ボーイングが設計上の欠陥隠蔽 「737MAX」2度の墜落事故、調査を公表

米シアトルで試験飛行するボーイングの主力機737MAX=6月29日(AP=共同)

米シアトルで試験飛行するボーイングの主力機737MAX=6月29日(AP=共同)【拡大】

 米航空機大手ボーイングの主力機737MAXが起こした2度の墜落事故を巡り、米議会下院の運輸経済基盤委員会は16日、原因調査の最終報告書を公表した。ボーイングが設計上の重大な欠陥を隠蔽したと認定し「安全より利益を優先する体質が事故を招いた」と厳しく批判。米連邦航空局(FAA)による審査の不備も指摘した。

 ボーイングは737MAXの運航再開に必要な手続きを進めているが、承認取得の時期は明確になっていない。報告書を受けた16日の声明で「2度の事故と過ちから多くの教訓を学んだ」とコメントした。信頼回復に向けて企業体質を抜本的に改めることができるかどうかも今後の重要な課題となりそうだ。

 報告書によると、機首が上がり過ぎて失速するのを防ぐため自動的に機首を下げる装置のソフトウエアの欠陥を認識しながら、FAAに必要な情報を提供せず、航空会社に納入したことが事故を招いた。競合する欧州エアバスの新型機に対抗するため開発を急いだことなども指摘した。FAAの審査体制に関しては、ボーイング側に過度に作業を委任していたと問題視した。(共同)