2020.9.2 05:02

菅義偉氏の横顔を元秘書が明かす 横浜市議、遊佐大輔氏「めちゃくちゃシャイな人です」

菅義偉氏の横顔を元秘書が明かす 横浜市議、遊佐大輔氏「めちゃくちゃシャイな人です」

会見に臨む菅義偉官房長官=1日午前、首相官邸(撮影・春名中)

会見に臨む菅義偉官房長官=1日午前、首相官邸(撮影・春名中)【拡大】

 安倍晋三首相(党総裁)の後継を決める自民党総裁選で、岸田文雄政調会長と石破茂元幹事長が1日、正式に立候補を表明した。党内の主要派閥が支援を決めて本命に浮上した菅義偉官房長官は、きょう2日に出馬を表明する。この日、菅氏の秘書を約5年半務めた自民の横浜市議、遊佐大輔氏(39)が本紙の取材に応じ、「義理人情に厚く、めちゃくちゃシャイ」という菅氏の素顔を明かした。

 ポスト安倍争いで菅氏が大本命に躍り出た。

 菅氏には竹下派(平成研究会、54人)も支持の方針を固めた。石原派(近未来政治研究会、11人)も支持を決定。二階派(志帥会、47人)と菅氏に近い無派閥議員も含めると菅氏支持の党所属国会議員は全体の7割を超える形だ。都道府県連票(141票)を含む総数(535票)の過半数(268票)も上回る。

 安倍政権を支え、「鉄壁」と呼ばれてきた官房長官。その素顔をかつての秘書が明かした。

 「真面目で義理人情に厚い。でもめちゃくちゃシャイな人です」。菅氏をそう評すのは横浜市議3期目の遊佐氏。2005年秋から11年3月まで菅氏の私設秘書を担当。“こわもて”の実務派として安倍首相を支えてきた菅氏だが、「選挙中は若い女性の有権者とは恥ずかしがってなかなか握手ができない」。思わぬ“弱点”も明かした。

 「ただ、目をかけた人には厳しくて優しい」。出会いも運命的だった。遊佐氏は名門・横浜高出身。1998年に春、夏の甲子園を連覇した松坂大輔投手(西武)の1学年後輩として野球部で甲子園を目指したが、故障で退部を余儀なくされた。桜美林大に進学も、家業の倒産により3年時で中退。苦境の中、地元の民間ゴミ工場で働いていたが、経営者が菅氏の支持者だった縁で、秘書を務めることになった。

 菅氏も秋田県から集団就職で上京。段ボール工場などで働きながら、法大法学部を卒業した苦労人として知られる。「秘書として毎日叱られてばかりいた」という遊佐氏だが、11年に横浜市議選に初出馬した際、菅氏から初めてねぎらいの声をかけられたという。

 「人に見返りを求めるな」「頑張っていればだれかが見ていてくれる」「決断したからには、信念を貫いて頑張れ」。遊佐氏は「菅さん本人が上京以降自分に言い聞かせ、今再び胸に抱いている言葉だと思います」。

 コロナ禍に加え、東京五輪、米中対立の激化など厳しい情勢下で求められるのは強いリーダーシップ。菅氏に信頼を寄せる遊佐氏は「安倍首相の外交もすべて官房長官が調整してきたもの。菅さんで駄目なら誰がやっても駄目」と言い切った。

遊佐 大輔(ゆさ・だいすけ)

1981(昭和56)年6月9日生まれ、39歳。横浜市出身。横浜高から桜美林大国際学部へ進学したが、3年時に中退。その後、横浜市内の民間ゴミ工場に約1年半務めた後、経営者の紹介で菅氏の私設秘書に転身。2011年の横浜市議選で自民党から出馬し、初当選。19年の同市議選で3選。趣味は野球、読書、スポーツ観戦。

  • 自民党の横浜市議、遊佐大輔氏。かつて菅義偉衆院議員の秘書を約5年半務めた。