2020.7.1 12:10

「N700S」がデビュー 機能向上で快適空間実現

「N700S」がデビュー 機能向上で快適空間実現

神奈川県大磯町内を走行する、東海道新幹線の新型車両「N700S」の一番列車「のぞみ1号」=1日午前6時27分

神奈川県大磯町内を走行する、東海道新幹線の新型車両「N700S」の一番列車「のぞみ1号」=1日午前6時27分【拡大】

 東海道新幹線の新型車両「N700S」が1日デビューした。13年ぶりのフルモデルチェンジで、走行性能、客室の設備が従来型より向上。列島を駆け抜ける新たな移動空間を実現した。本年度中に12編成、2022年度末までに40編成が入る。東京-新大阪間に加え山陽新幹線にも乗り入れ、主力車両としての活躍に期待が集まる。

 一番列車は東京発博多行き「のぞみ1号」。松木毅東京駅長の右手を挙げる出発合図で定刻の午前6時ちょうどに出発した。ホームであった式典で、JR東海の金子慎社長は「安全、安定、快適、環境の全てが最高の新幹線と自負している。多くのお客さまに旅行を楽しんでほしい」とあいさつした。1日は上下計4本が運行する。

 N700Sの「S」は最高を意味する「Supreme」の頭文字。座席のリクライニング改善や、グリーン車や一部普通車に横揺れ軽減の「フルアクティブ制振制御装置」を搭載し、リラックスできる座り心地になった。全座席にコンセントを配備。忘れ物防止のため、荷物棚は停車前に光る。車内で死傷者が出た事件を踏まえ、客室の防犯カメラを増設した。

 送電がなくてもリチウムイオン電池のバッテリーで自走可能。ブレーキ性能の向上で地震の揺れから止まるまでの距離も短縮した。台車には融雪ヒーターを設置した。