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【コロナに負けない がんばろうニッポン!】松本零士氏「志を見つけよう、新しい明日は必ずある」 コロナ禍の子供、若者へ

【コロナに負けない がんばろうニッポン!】

松本零士氏「志を見つけよう、新しい明日は必ずある」 コロナ禍の子供、若者へ

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コロナに負けない がんばろうニッポン!
おなじみ、赤いドクロ入りのキャップ姿の松本零士さん。82歳にしてなお、創作意欲は衰えない(零時社提供)

おなじみ、赤いドクロ入りのキャップ姿の松本零士さん。82歳にしてなお、創作意欲は衰えない(零時社提供)【拡大】

 新型コロナウイルス感染拡大防止にともなう一斉休校、イベント自粛で、高校野球の甲子園大会をはじめスポーツ、文化など若者の発表舞台が失われた。漫画家、松本零士さん(82)は、60年以上もの間、作品を通じて若者にエールを送り続けてきた。いま不安を抱えながら登校を再開した全国の児童、生徒を思い、直筆のイラストを添えて「現在の日々を心に刻んで、自分だけの志を見つけてほしい」と背中を押した。(取材構成・丸山汎)

 昨年イタリアで倒れた際にはご心配をおかけしましたが、いたって元気にしております。入院で足の筋肉が落ちたので、毎日自宅で筋トレに励んでいます。

 新型コロナウイルスは、異常な災害というほかありません。日本でも全国の学校が長く休校になりました。私が育った北九州市では小中学校で感染が起き、がくぜんとしています。故郷の子供たちを思うと本当に辛いです。

 私も小学生のときに同じ不安を味わいました。敗戦直後、インフルエンザなどいろいろな病気がはやりました。物資のない時代でした。ところが同級生の女の子が皆にマスクを作ってきてくれたのです。私ももらいました。今回も、多くの若者がマスクを手作りして周囲に寄付したとニュースで知りました。何か役に立ちたい。自分ができることはないか。切実な思いはよく分かります。日本人の変わらない姿に胸を熱くしました。

 第2波や今後への不安を抱えて学校に通う子供たちには、現在の日々を心に刻んでほしい。君たちはいま、次の世代へ向けてとても大事な体験をしているのです。

 「3密」を避けるなど、学んだことがたくさんあるでしょう。これらの経験から、将来、感染症を防ぐ研究や医療を志す子がいるかもしれません。私が漫画を描き、映画を作りたいという志を持ったのも小学生のときでした。幼い頃に得た心情は、ずっと自分を支えてくれるのです。

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